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温水洗浄便座は衛生的 感染源になったというデータはない

外出時手を洗う際に備えて清潔なハンカチを持ち歩こう(イラスト/藤井昌子)

 きれい好きな人にとってトイレを清潔に保つことは永遠の課題。とくに新型コロナウイルス騒動のいまは、衛生面にはより一層気をつけたい。そこで、トイレにまつわる清潔・不清潔をQ&A方式で学んでおこう。

Q.「温水洗浄便座を、より衛生的に使う方法はある?」

A.「温水洗浄便座はそのままで衛生的にできている」

 北里大学医療衛生学部講師の伊与亨さんが解説する。

「家庭や公共のトイレで温水洗浄便座が感染源となって感染症が発症したというデータはありません。むしろ使うことで、トイレットペーパーを使う回数が減り、手に付着する大腸菌など糞便に由来する菌の付着を軽減できます。なお、他人が使ったものをどうしても使いたくなければ、使わなければいいだけのこと。これは科学の問題ではなく、感情的なことですから。ちなみに私は公共の場でも使っています」(伊与亨さん・以下同)

 神経質になりすぎなくてもいいようだ。

Q.「温風乾燥機は使えない場合はどうしたらいいの?」

A.「ハンカチやタオルで充分」

 もともと、温風乾燥機は使わないという伊与さん。

「病原菌とまでは言いませんが、自分のものではない他人の細菌がつく可能性があるからです。手洗い後は清潔なハンカチで拭き取ることをおすすめします」

 外出先で何回も手洗いしてハンカチをよく使う場合は2〜3枚用意しておこう。

取材・文/廉屋友美乃

※女性セブン2020年10月29日号

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