芸能

フワちゃんブレークで再確認 嫌われないタメ口女性の歴史

タメ口キャラで大ブレークしたフワちゃん(YouTubeより)

 テレビで見ない日はないほどに、大人気のピン芸人・フワちゃん(26才)。その特徴ともいうべきものが“タメ口”だ。そして、フワちゃん以前にも、”タメ口”を操り、テレビで人気を得たタレントもいたのだ。フワちゃん人気の裏側と、テレビ界の”タメ口”タレントの歴史について、放送作家の山田美保子さんが分析します。

 * * *

黒柳徹子サンにもタメ口。「たけし」「さんま」と呼び捨て

 自称「コロナの申し子」フワちゃんのブレークが止まりません。ちなみに「〜申し子」の理由は、春先、新型コロナウイルス感染拡大のため、収録やロケなどのスケジュールが軒並みストップしてしまったテレビ界にあって、フワちゃんだけは仕事が減らなかったからなのだとか。

 大手芸能プロダクションをクビになってから完全なるフリーランス。現在はスタイリストさんが付いたといいますが、スポーツブラ、タンクトップにミニスカートやホットパンツというコスチュームは当初、自前で、スマホと自撮り棒片手に単独行動しているフワちゃんには、局側も声をかけやすかったのだと思います。

 もちろん、登録者数73.9万人(10月12日時点)を誇るユーチューバーとしても“先行”していたフワちゃんですから、発信力があってトレンドにも敏感。もともとコンビで芸人さんをしていたので頭の回転の速さや確かなリアクションにも定評があり、しかも瞬発力があって、出てきた途端にスタジオを温めることができるのです。番組の企画会議で「フワちゃん」の名前が挙がるのは当然と言えましょう。

 そんなフワちゃんは篠原ともえサン(41才)に憧れていて、幼少の頃から“シノラー”だったといいます。9月5日には、篠原サンがパーソナリティーを務めるラジオ番組『東京プラネタリー☆カフェ』(TOKYO FM)での初対談が叶いました。

 そのときの様子というのが、「おはぴよー! フワちゃんで~す。来たよ~」「篠原さんから呼んでくれるなんて、マジヤバイ」「だって私、『徹子の部屋』(テレビ朝日系)でも(シノラー時代の)写真を出したんだから」と長年憧れていた篠原サンに対し、タメ口!

 そういえば黒柳徹子サン(87才)に対してもそうだったし、CMで共演した小池百合子東京都知事(68才)にもタメ口でしたっけ。ビートたけしサン(73才)にも明石家さんまサン(65才)にも「たけし」「さんま」と呼び捨てです。

 そういえば、前事務所をクビになった原因も、オーディションに行ったTBS内でダウンタウンの松本人志サン(57才)の楽屋を見つけ、挨拶に行こうとしたのをスタッフに止められていた際、所属事務所の重役さんに悪態をついたからだといわれています。とにかく大物を前にしても動じず、奔放な言動のままで徹底してタメ口。それでも憎まれず、視聴者にも共演者にも大物にも失礼だと思われないのは“お人柄”だと思います。

 何度か共演させていただいていますし、テレビ局ですれ違うことがしょっちゅうあるのですが、いちばんに感じることは、彼女の頭のよさ。私が担当している番組や出演している番組のことをちゃんと認識してくれていて、「来週、(番組に)行くよ〜」「よろしくね〜」などと声をかけてくれるのです。

 そうかと思えば、「○○(←某大物)にアッタマ来ちゃったからテンション下がっちゃった。ごめんね~」などと、けっこうキチンとしてもいます。タメ口と人柄のギャップから、そう見えているだけかもしれませんが(苦笑)。

関連キーワード

関連記事

トピックス

新横綱・大の里(時事通信フォト))
《地元秘話》横綱昇進の“怪物”大の里は唯一無二の愛されキャラ「トイレにひとりで行けないくらい怖がり」「友達も多くてニコニコしてかわいい子だったわ」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ミスタープロ野球として、日本中から愛された長嶋茂雄さんが6月3日、89才で亡くなった
長島三奈さん、自身の誕生日に父・長嶋茂雄さんが死去 どんな思いで偉大すぎる父を長年サポートし続けてきたのか
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
金髪美女インフルエンサー(26)が “性的暴力を助長する”と批判殺到の「ふれあい動物園」企画直前にアカウント停止《1000人以上の男性と関係を持つ企画で話題に》
NEWSポストセブン
逮捕された波多野佑哉容疑者(共同通信)。現場になったラブホテル
《名古屋・美人局殺人》「事件現場の“女子大エリア”は治安が悪い」金髪ロングヘアの容疑者女性(19)が被害男性(32)に密着し…事件30分前に見せていた“親密そうな様子”
NEWSポストセブン
東京・昭島市周辺地域の下水処理を行っている多摩川上流水再生センター
《ウンコは資源》排泄大国ニッポンが抱える“黄金の資源”を活用できてない問題「江戸時代の取引金額は10億円前後」「北朝鮮では売買・窃盗の対象にも」
NEWSポストセブン
マッチングアプリぼったくり。押収されたトランプやメニュー表など。2025年5月15日、東京都渋谷区(時事通信フォト)
《あまりに悪質》障害者向けマッチングアプリを悪用した組織的ぼったくりの手口、女性がターゲットをお店に誘い出し…高齢者を狙い撃ちする風俗業者も
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン
“じゃないほう”だった男の挑戦はまだまだ続く
「いつか紅白で『白い雲のように』を歌いたい」元猿岩石・森脇和成が語る有吉弘行との「最近の関係性」
NEWSポストセブン
白鵬の活動を支えるスポンサー企業は多いと思われたが…
白鵬「世界相撲グランドスラム」構想でトヨタ以外の巨大スポンサー離反の危機か? “白鵬杯”スポンサー筆頭格SANKYOは「会見報道を見て知った。寝耳に水です」
週刊ポスト
6月13日、航空会社『エア・インディア』の旅客機が墜落し乗客1名を除いた241名が死亡した(時事通信フォト/Xより)
《エア・インディア墜落事故》「ボタンが反応しない」「エアコンが起動しない」…“機内映像”で捉えられていた“異変”【乗客1名除く241名死亡】
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン