雑誌を飾る人気グラビアアイドルたちをファンが撮影する──そんな「グラドル撮影会」が人気だ。グラドル撮影会の歴史はまだ短く、15年程度。グラドル評論家の本末ひさお氏がその成り立ちを語る。
「90年代までは素人がグラドルを撮影する機会は皆無でしたが、2005年にとしまえんで『ビジュアルクイーン撮影会』が始まり、その後、室内でも同様に撮影ができるスタジオが乱立し始めました」
撮影会からスターが生まれるケースも多い。
「実はあの壇蜜も最初は本名の齋藤支靜加名義で撮影会に出ていました」(同前)
そんな撮影会の現場は一体どうなっているのか──。本誌はグラビア事務所R・I・Pが主催する「はなまる撮影会」に潜入し、ニップレスだけで出演する過激さで人気のグラドル・金子智美の個人撮影会(通称:個撮)に密着。個撮は50分で3万円と高額だが、すぐに「完売」してしまうという。参加者のKさん(40)は興奮気味だ。
「彼女は過激なDVDが売りですが、2m先にいる撮影会でもそれに負けない露出で挑む潔さに頭が下がります。撮り逃さないよう時間いっぱい楽しみます」
撮影中、金子はただ撮られるだけでなく「今日は4年ぶりに来てくれてありがとう」と話しかけるなど随所で言葉をかけていた。
「撮影会は安くないので、“お値段以上”に感じてもらえるよう過激な衣装を用意しています。実は衣装は母の手作り。もちろんサービスはしますが、危ないところがポロリしないように裏地の縫製などは事前に準備しています」(金子)
また「はなまる撮影会」の出張版として、10月4日にはグラドル48人が参加した大プール撮影会が開催された。当日は多くの素人カメラマンが大型プールに集結し、列を成していた。撮影会はグラドルとファンの貴重な交流の場なのだ。犬童美乃梨を撮影した Wさん(40代会社員・ファン歴3年)はいう。
「犬童さんは恐ろしいほどストイックな探究心でボディの美しさを目指したトレーニングをしているので、とにかく体のラインが美しい。R・I・Pの子たちはみんなが仲良しだから、撮影会の合間にグラドル同士がお喋りする様子を見ているのも楽しいです」