駐車場をさっそうと歩く、長身のイケメン。黒をベースとしたシャツと黒のパンツ、白のスニーカー姿で、スタッフとみられる男性たちに囲まれて歩く。そして、左手の薬指には指輪がキラリ──。これは、7月に開かれた映画『弱虫ペダル』(8月14日公開)のキックオフイベントを終えた後の伊藤健太郎容疑者の姿だ。数々の映画やドラマに出演し、俳優としてますます飛躍が期待されていただけに、今回の逮捕は多くの関係者に衝撃を与えている。
伊藤容疑者は、10月28日午後5時45分頃、渋谷区千駄ヶ谷の外苑西通りで車をUターンしようとして、対向車線を直進してきた2人乗りのバイクと衝突。そのまま車で立ち去った疑いがあるとして、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで警視庁に逮捕された。運転していた26歳の男性は打撲、同乗していた27歳の女性は左脚を骨折する大けがをした。
事故を起こしたあと伊藤容疑者はそのまま現場から離れたが、事故を目撃していた男性が車でクラクションを鳴らしながら追跡。戻るよう促して、ようやく現場に戻ったという。その様子を目撃していた人は「(事故直後は)止まる様子はなかった」と語っていた。
事故を受け、フジテレビでは伊藤容疑者が出演予定の3番組について差し替えることを表明。主要な役どころで出演している30日公開の映画『とんかつDJアゲ太郎』の初日舞台あいさつも欠席になるなど、芸能界には大きな影響が出ている。
注目されているのは、「なぜ現場から立ち去ったのか」だ。