デビューから40年以上経った今もなお、日本の音楽シーンの最前線を走り続けるサザンオールスターズ。彼らが幅広い層から愛されるのはなぜか。サザンの熱狂的ファンだという居酒屋のオーナーに、サザンに関する逸話を聞いた──。
店に入るとサザンの曲が流れ、店内には所狭しとライブタオルやファンクラブ限定のグッズが飾られている。
「居酒屋さざん」(神奈川県海老名市)のオーナー・今井清尚さん(49才)は、中学1年生のとき、友人の父親から1枚のアルバムを借り、その中に入っていた『いとしのエリー』を聴いて衝撃を受けた。
「それ以来30年以上、ずっとサザンのファン。25才のとき、サザンが好きすぎて、『居酒屋さざん』を開くことを、桑田佳祐さんと原由子さんへの手紙に書いたら、『頑張ってください』とおふたりから返事をいただき、飛び上がるほど大喜びしました。
茅ヶ崎でのライブでも、『居酒屋さざんにいつか行ってみたい』と話されていたようですし、その存在を知ってくださっているだけでもうれしいです」(今井さん・以下同)
また、ゴルフが趣味の今井さんは、ゴルフ仲間である読売巨人軍の吉村禎章コーチを通じて、ドラムの松田弘を紹介してもらう。
「一緒にゴルフをしたのですが、中学の頃からファンだと言ったら、次、お会いしたときに、『これをどうぞ』と言ってプレゼントされたのがドラムスティック。中学生の自分からすると想像できないような夢の話。これは堂々と、自分のお宝だと自慢できます」
◇「居酒屋さざん」オーナー 今井清尚さん
サザンファン歴36年。神奈川県内に「居酒屋さざん」ほか全9店舗を経営し、サザンファンの聖地となっている。
取材・文/廉屋友美乃
※女性セブン2020年11月5・12日号