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2020.11.01 16:00
週刊ポスト
絶滅危機のマツタケ 専門家も「まだわからないことが多い」
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長野県伊那市の「マツタケ博士」こと藤原儀兵衛氏
藤原氏は所有する山の一部を伊那市に提供したりマツタケ教室の開催を予定するなど、生産農家としてだけでなく、地域社会への貢献活動も精力的に行っている
シロの周りにマツタケは生える。同じシロから複数本顔をのぞかせている場合も。この日はひとつのシロから、最多で15本前後のマツタケを確認
「マツタケは温度にも敏感で、人間の手で直接触れると、時間とともに黒く変色してしまう」(藤原氏)ため、木の棒と手袋をはめた手を使い手際よく収穫していく
マツタケ山の入り口にある石碑。裏側には、農林水産大臣賞受賞をはじめ、藤原氏が生産農家として築き上げた功績が刻まれている
腰のカゴに満杯のマツタケ。豊作年は倍以上の大きさの背負いカゴ2杯でも取り切れないことが少なくない
良いマツタケの基準は、傘の開きが少なく、表面に虫食い等の欠損がなくツルンとしていること。柄の部分の変色が少なく、全体的に色白のマツタケを、愛情をこめて“美人”と呼ぶ
所有するマツタケ山を4区画に割り、2区画ずつを息子さんと手分けして収穫する。山から戻ると互いに収穫量を確認するだけでなく、その日の山の状態も共有し合う
「これ3万、これ5万」という具合に、桐箱に詰めて計量を終えたマツタケを息子さんに渡し、発送作業に移る。阿吽の呼吸で手早く作業を進めていく