今年から栃木県で牧場経営を始めたタレントの紗栄子(33)が10月28日、羽田空港で行われたイベントにゲストとして登場した。この日開催されたのはバッグを中心に展開するアパレルブランド「サマンサタバサ」の海外展開などを手掛ける「サマンサグローバルブランディングアンドリサーチインスティチュート」(以下、サマンサグローバル)の店舗のお披露目イベントだ。
同社が販売するジャージー牛のソフトクリームが紹介された際には、スプーンで頬張り満面の笑顔を見せた紗栄子は、2017年からイギリスに2人の息子が留学中。コロナ禍中もボランティアなどを続けてきた彼女は今、自然に囲まれた生活を送っている。栃木県大田原市には住民票も移しているという。牧場経営に対する姿勢をサマンサグローバルの寺田和正社長に指摘されると、会場からは感心する声も上がった。
牧場は殺処分予定の競走馬を保護するといった目的もある。紗栄子は「コロナ禍によって、19頭の馬や働くスタッフの雇用が危機に陥っていることを知った。牧場経営は難しいというお話もいただいたが、皆さんの後押しをいただいて奮闘している」と語った。将来的には、殺処分予定の競走馬の保護なども考えているという。
観光資源の魅力や居住意欲などで判断される「魅力度ランキング」で最下位を走る栃木県に対しても、「ポテンシャルある」とフォローを入れていたが20~30代の女性に絶大な人気の彼女が動くことで、流れが変わっていくかもしれない。