11月3日に投票を迎えたアメリカ大統領選は、接戦となっていて予断を許さない状況になっている。ドナルド・トランプ大統領とジョー・バイデン元副大統領、果たしてどちらがアメリカの次の4年間を率いることになるのか。トランプ大統領の姪で、告発本『世界で最も危険な男』を上梓した臨床心理学者のメアリー・トランプ氏は、トランプ大統領が再選したら「アメリカの民主主義は終焉する」と警告を発していた。再び、メアリー氏の言葉に耳を傾けてみよう。
〈ドナルドがどうしていまのような人間になったのか、最もよく知っているのは血のつながった家族である。しかし不幸なことに、そのほとんど全員が、身内びいきの感情あるいは恐れから口を閉ざしてきた。
だが私は、そのどちらの感情にも妨げられない。ドナルドの兄の娘であり唯一の姪として直接見聞きしてきたことに加え、私には訓練を受けた臨床心理学の専門家としての視野がある。トランプの血族でそれを語る意志を持つ者は、私しかいない。〉
〈今日のドナルドは、三歳のときと変わらない。成長したり、学んだり、進化したりすることは見込めず、感情をコントロールすることも、反応を抑制することも、情報を取り入れてそれをまとめることもできない。
ドナルドは、絶えず賞賛の光を要求するものの、そうした光は浴びるそばから消えてしまう。満足することはけっしてない。これは、よくあるナルシシズムの域をはるかに超えている。ドナルドはただ弱いわけでなく、自我が脆弱なために、常にそれを補強しつづける必要がある。なぜなら、自分は主張しているとおりの人間ではないと心の奥でわかっているからだ。〉
肉親の目から見ると、3歳のときからまったく成長していないというトランプ大統領。その人物が、さらに4年、世界のスーパーパワー・アメリカのリーダーを務めることになる。メアリー氏はとくに、コロナ対策の杜撰さに恐ろしさを感じている。