《見にきましたー!!!! 麗禾も勸玄も大好きなんです》。11月2日、市川海老蔵(42才)が自身のブログで、映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を子供たち(麗禾ちゃん・9才、勸玄くん・7才)と一緒に見たことを報告した。
説明するまでもなく、社会現象的大ヒットとなっている『鬼滅の刃』。原作マンガは2020年5月まで、『週刊少年ジャンプ』で連載されていた。家族を鬼に殺された主人公・竈門炭治郎が、ただひとり生き残り、鬼に変異しかけている妹・禰豆子を人間に戻すため、「鬼殺隊」に入って鬼と戦う旅に出る──というストーリーだ。
映画は公開17日間で興行収入157億円を突破し、10億円でヒット作といわれるなかで桁違いの数字をたたき出している。有名人がSNSに次々と登場人物のコスプレ写真をアップするなど、実写化への期待も高まっているが、実は実写化と同時に「歌舞伎化」が進行しているという。歌舞伎関係者が話す。
「1年以上前から歌舞伎化プロジェクトが進んでいます。『鬼滅の刃』がこんなにもヒットし、海外からも注目される国民的作品になった以上、期待を裏切らないよう、キャスティングには最大の注意を払わなければいけません」
四代目市川猿之助(44才)が中心となって現代風の作品作りに挑戦している「スーパー歌舞伎II」では、これまでに『ONE PIECE』や『NARUTO』などの人気作品を歌舞伎化し、成功させてきた。
「歌舞伎関係者の間では、一刻も早く実現させたいのが本音です。今年はコロナで興行自体がなく、歌舞伎界全体が打撃を受けた。『鬼滅の刃』なら起爆剤になるはず。でも、歌舞伎界では来年5月から1年にわたって行われる市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿の襲名披露公演があります。それとの兼ね合いがあるので、頭を悩ませているんです」(前出・歌舞伎関係者)
というのも、歌舞伎界にはこんな暗黙のルールがあるからだ。
「1年がかりの襲名披露公演中は、それより目立つ公演をしてはいけないのです。『鬼滅の刃』を上演するとなれば、再来年になるでしょう」(別の歌舞伎関係者)
なんとしてでも成功させ、歌舞伎界を盛り上げたい関係者らは、ある秘策を画策中だ。
「襲名したばかりの團十郎さんを歌舞伎版『鬼滅の刃』に登場させることです。そうなれば興行が大ヒットするのは間違いないでしょう」(前出・歌舞伎関係者)
ただそれには大きなハードルがあるという。