コロナ禍、7月豪雨被災などの逆風に立ち向かい、JR九州から3年半ぶりに新しい観光列車がデビューした。木曜から月曜まで5ルートをつないで九州を一周。全ルートを制覇してもよし、1日だけ旅の移動に利用してもよし。
九州の魅力が詰まった新列車に、北九州出身の紗綾が、まず初日に桜島や霧島山麓の絶景を楽しむ金曜「黒の路」(鹿児島中央駅12:16発→宮崎駅15:57着)に乗車し、2日目は宮崎駅から乗車し、大分県・別府駅に至る約5時間の土曜ルート「緑の路」(宮崎駅11:43発→別府駅16:46着)の旅を堪能した。
JR九州が新たに投入した観光列車「36ぷらす3」の名称は、九州が世界で36番目に大きい島であることに由来する。「ぷらす3」には「驚き、感動、幸せ」の3要素と「お客さま、地域の皆さま、私たち」の3者を重ねており、「36にプラス3で39(サンキュー)=『感謝』の輪を広げていきたい」(JR九州)としている。紗綾さんが2日間を振り返る。
「地元の方々のおもてなしも温かく、九州のよさを食でも目でも心でも味わえる素敵な列車旅でした。福岡県出身ですが、新たな九州の魅力を発見できました。親孝行の贈り物にもいいと思います。私も両親と祖母に『36ぷらす3』の旅を贈りたいですね」
紗綾が行く豪華列車の旅 緑豊かな自然の中を走り、秘境駅に停車
土曜「緑の路」 宮崎駅11:43発→別府駅16:46着
〈大人1人あたりの料金〉
グリーン席:1万890円
ランチプラン:1万6000円(座席)、2万1000円(個室)
●11:43 宮崎駅出発
入線してくる「36ぷらす3」に乗り、大分へ出発。始発駅は宮崎空港駅なので、飛行機から乗り継ぐのも便利。