家族全員で囲んでいた食卓から、ひとり、またひとりと家族の姿が消えていく。テニスの指導者としては超一流でも、わが子の子育てに関しては、多くの父親と同じ悩みを抱えていた。熱血な父を持つ一家は、新しい家族のカタチを選択して──。
都内にひっそりと店を構え、芸能人のファンも多いレストランを、大柄な男性がひとり後にする。カップルや複数人で利用する客が多いこの店を、10月下旬、たったひとりで訪れていたのは松岡修造(53才)だ。
「趣味は食べること」と公言し、20年にわたって『くいしん坊!万才』(フジテレビ系)のリポーターを務めている松岡は、ひとりで食べ歩くことも特段珍しいことではない。だが、この日の“ひとり”は、“趣味の食べ歩き”ではなく“必要に迫られたおひとりさま”のようなのだ。
「修造さんはここ1年ほどで、家庭の状況が一変したようなんです。なんでも息子さんと何かあったようで……。最近も“家に帰っても毎日ひとりなんだ”と寂しそうに話していたんです。ポジティブな彼にしては珍しく、テンションが低かったので、なぜ家に誰もいないのか聞けませんでした」(松岡の知人)
“日本一アツい男”の家庭に、いったい何が起きているのだろうか──。松岡は1998年に元テレビ東京アナウンサーだった惠美子さん(54才)と結婚。翌年に長女、2003年に長男、2005年に次女と3人の子宝に恵まれた。
「長女は2017年に倍率26倍の難関を突破して、宝塚音楽学校に合格しています。昨年、無事卒業し、4月には『稀惺(きしょう)かずと』の芸名で初舞台を踏みました。加えて、長男、次女とも有名私立校に進学しているそうです」(松岡家を知る知人)
教育に関する講演やイベント出演なども精力的にこなしている松岡は“子育ての成功者”。だが、それは世間の評価であって、本人や家族には悩みもあったようだ。
「修造さんは、子供の行為に疑問を持つと、“どうして?”と自分が納得できるまで質問をぶつけるタイプなんです。お子さんたちが小さい頃は、毎晩ベッドで絵本の読み聞かせをしていたそうですが、その際も一行一行“さぁ、次はどうなる?”と質問攻めにしていたそうです。
彼いわく、“子供の考えを知りたいし、自分の思いを表現できる人になってほしい”という思いからだったそうですが、修造さんがしつこく聞くものだから、お子さんたちは寝るどころか目がさえてしまったようですよ(笑い)」(前出・松岡の知人)