三浦春馬さん(享年30)の死から約4か月。今年4月に発売された三浦さんの著書『日本製』(ワニブックス)は、三浦さんを偲ぶファンの気持ちと比例するように、多くの人の手に取られた。そんなファンの間で話題なのが、12月に発売される書籍『永遠と復活 三浦春馬さんに捧ぐ』(幻冬舎)だ。
三浦さんの名前が表紙に躍るが、著者は牧師の大川従道氏(78才)。13才のときに洗礼を受け、以来65年間、神の教えを布教している。2人は2019年1月、三浦さんが主演した舞台『罪と罰』の稽古中に出会っている。作品の重要なテーマである“生と死”について学ぶため、三浦さんは大川氏の元を訪れた。
「でも、まともに会ったのはその1回だけのようなんです。教会に行って、“あれ、春馬くん利用されてないよね?”って思っちゃいました」
そう語るのは、40代の女性ファン。11月中旬の日曜日、本誌・女性セブンの記者が、大川氏が主任牧師を務める神奈川県の教会を訪れると、老若男女60人ほどの礼拝者が集まっていた。教会の入り口には《三浦春馬さんのファンのかた、歓迎します》という手書きの貼り紙と発売予定の自著の表紙画像が無数に貼られている。
「春馬くんが亡くなってから一度訪れましたが、どことなくお金儲けのにおいを感じてしまって……。牧師さんは教会を“聖地”にしようとしているんでしょうか」
前出の女性ファンは眉をひそめる。
「教会の公式YouTubeチャンネルには、春馬くんが亡くなってから、多くの“三浦春馬関連動画”がアップされています。大川牧師が礼拝堂で話している動画で、“食事のとき彼が座っていた椅子に興味があるかたは座らせたい”とか、“礼拝にいらしたら、三浦さんの写った写真を差し上げます!と言ったら、ファンのかたが毎週来てくれるかもしれませんね”と笑いながら語っている。
“私の本が出版されるまでは三浦春馬で挑戦しよう”とも話していて、商売に春馬くんが使われている気がして悲しい気持ちになりました」
ファンの間では、大川氏の“三浦さん本”に対する目は厳しいようだ。そうした声に、大川氏はどう答えるのか。礼拝終わりになぜ三浦さんの名前を使うのか聞いた。
「いろんな人に教えを広めたいからやっているわけですよ。“利用している”という声もあるけれど、利用しても許されるんですよ。牧師だから。しかも、牧師として接触したのは私だけだから。私はよいことだって判断しています」