アーティストの西川貴教が、今年50歳の節目を迎えた。来年1月29日に発売予定の写真集『五十而知天命~五十にして天命を知る~』は大きな反響を呼び、予約が殺到。写真集と“A2判特大アクリルフォト”からなる限定セット(全3種、計600セット)は約8万円の高額商品だが、予約開始後2日でほぼ完売し、追加増産を決定して予約再開中という。来年メジャーデビューから30周年を迎える彼は、なぜこうも長い間ファンから愛され続けるのだろうか。
もともとバンド活動からキャリアをスタートさせた西川は、ヴィジュアル系バンドLuis-Maryのボーカルとして1991年にメジャーデビュー。だが彼の音楽は、1996年から始動したソロプロジェクトT.M.Revolutionの名義で知ったリスナーのほうが多いかもしれない。
“貴教が革命を起こす(Takanori Makes Revolution)”という意味が込められたT.M.Revolutionは、これまで10枚のアルバムを発表。ファースト・アルバムを除けば、ほぼ全てのアルバムがオリコンチャートのトップテンに入っている。
西川貴教がここまで息の長い活躍を続ける理由を、本人への取材経験があるエンタメ系フリーライターの阿部裕華氏はこう見る。
「西川さんは本業のアーティスト活動にとどまらず、ドラマ・ミュージカルなどの俳優の顔、アニメ声優の顔、バラエティー番組でのタレントの顔、ワイドショー番組のコメンテーターの顔など、多彩な顔を持っています。
さらに今年の年始にはNHKの『みんなの筋肉体操』にパフォーマーとして出演し、出身地・滋賀県の観光大使としても活躍しています。ジャンルに縛られることなく、そして年齢に縛られることなく挑戦し続ける姿勢こそ、長期間活躍を続け、ファンを惹きつけ続ける理由なのではないでしょうか」
さらに阿部氏は、西川が自身の姿をつねに客観視してきたことにも注目する。