NiziUにJO1にIZ*ONE。いま、日本はもちろん、アジアではオーディション番組出身のアイドルが人気だ。
「キムタクが中国に、ついに本格進出してくれるようなんです!」(北京在住SMAPファンの50代女性)
2011年に北京でライブを行ったSMAPはいまでも中国で大人気。そんな中、木村拓哉(48才)が中国の番組に出演するという噂が広がっている。
「大型オーディション番組『ASIA SUPER YOUNG』の審査員に抜擢されたと話題なんです」(中国事情に詳しいジャーナリスト)
この番組は、中国版YouTubeとされるYOUKUが制作するオーディション番組で、来年1月から世界に向けて配信される予定だ。スポンサーは、こちらも中国版アマゾンと称される大企業・アリババグループ。
「オーディションを通過すると、映画デビューまでついてきて、アジアツアーもすでに決定しているなど、ほかのオーディション番組と比較しても規格外の大きさです」(前出・ジャーナリスト)
否が応でも期待が高まる新番組。その制作発表会で、審査員として、世界的人気を誇るガールズグループBLACK PINKのLISA(23才)、そして木村の名が発表されたのだ。
中国のSNS・ウェイボーの木村のフォロワー数は250万を超え、今年6月には最も影響力のある俳優(アジア太平洋部門)賞を中国で受賞したばかり。そんな大物が審査員候補だと知ると、中国のファンは、「木村拓哉やLISAみたいな大物が招聘されているんだね! めっちゃ期待しちゃう!」「本当に呼べるの? 実現してほしい!」と大興奮。一方で、木村の番組参加を不安視する声も聞こえてくる。
「オーディションの募集要項を見ると、“中国政府の政策、一国二制度、国家安全法を理解する者”という政治的な条件もあるのです。なんだか不穏な感じが……」(前出・ジャーナリスト)
中国事情に詳しい拓殖大学教授の富坂聰さんも警鐘を鳴らす。
「中国では政府から横やりが入って娯楽作品が制作中止になるリスクがある。そのため“私たちは政府に、たてつきません”という姿勢を見せているのでしょう。こうした条件を課した番組に出演すると、親中派としての十字架を背負わされることにもなりかねません」