多くのスポーツ大会が開催できないなか、「NHK杯国際フィギュアスケート競技大会」が11月27 日から開幕。若手選手も多く出場するこの大会における、注目の女子選手を元オリンピック日本代表選手の鈴木明子さんが紹介します。“次世代スター”をチェック!
●力強い演技でつかんだ“東日本選手権”の女王
樋口新葉選手(19才)
2001年1月2日生まれ、東京都出身。明治大学/ノエビア所属
迫力のある表現力で、11月上旬に行われた東日本選手権で優勝。今季はトリプルアクセルを成功できるか否か注目。「今シーズンは動きにキレがあり、プログラムの仕上がりに期待できます。今大会で見事なトリプルアクセル着氷が叶うか、見逃せません!」(鈴木さん・以下同)。プライベートでは同世代で水泳の池江璃花子選手(20才)と交流も。
●苦難を乗り越えて帰ってきた“氷上のシンデレラ”
三原舞依選手(21才)
1999年8月22日生まれ、兵庫県出身。シスメックス所属
体調不良による1年の休養を経て今季から再びシーズンイン。2020西日本選手権2位入賞で完全復活を果たした。
「“天使”のような、透明感のある柔らかなスケーティングが持ち味です。安定感のあるジャンプを、休養前以上に精度を上げてくるのではないでしょうか」
●浅田真央に憧れる 女子フィギュアの新星
河辺愛菜選手 (16才)
2004年10月31日生まれ、愛知県出身。木下アカデミー所属
全日本ジュニア女王が今季シニアデビュー。昨年からトリプルアクセルを取得した実力派。「フリースケーティングの振り付けは、浅田真央選手を担当していたローリー・ニコルさん。高校生ながら、伸びやかで優雅なスケートが美しいです」
【プロフィール】
鈴木明子(すずき・あきこ)/プロフィギュアスケーター。日本代表としてバンクーバー五輪(2010年)、ソチ五輪(2014年)に出場。2014年に競技から現役引退し、現在はアイスショーや講演活動など幅広く活躍している。
※女性セブン2020年12月10日号