11月22日の「いい夫婦の日」、東京のオシャレスポット・表参道に、ビッグカップルが現れた。主演するNHK朝の連続テレビ小説『エール』が、いよいよ放送終了を迎える俳優・窪田正孝(32才)と、女優・水川あさみ(37才)夫妻である。
細身でスラリと背が高い2人はロングコートが映えて、ともにマスクをしていても、すれ違う人たちにもすぐに気づかれた。周囲はちょっとした騒ぎになっていたが、2人は気にする素振りもなく、ハイブランドの店からビンテージ系のセレクトショップまで、多くの店を見て回った。大仕事を終えた直後の貴重なプライベートショッピングだった。
窪田は、6年ぶりの“朝ドラ男性主演”として、大成功を収めた。昭和の大作曲家・古関裕而氏をモデルにした『エール』は、3月30日にスタートも、新型コロナウイルス感染拡大により、初回放送翌日の4月1日から収録が2か月半も中断した。
あるNHK関係者は「放送開始前日には共演者の志村けんさん(享年70)が急死されて、窪田さんも大きなショックを受けていました」と明かす。
放送も、当初予定の全130回から120回に2週分短縮され、6月29日から9月11日までの2か月半は放送も休止。その間は、初回からの2か月半分を再放送するという、朝ドラの長い歴史でも前代未聞の措置が取られた。
前出のNHK関係者は「その代わりに毎回半年の放送期間が、今作だけは8か月に伸びて、まさに“2020年の朝ドラは『エール』”という年になった。しかも、コロナでステイホーム中の多くの国民に見られるというケガの功名もあった」と話す。
結果的に、窪田は、文字通りの国民的スターとなった。ある大手広告代理店マンが語る。
「演じた古山裕一が優しい愛され主人公で好印象だったこと。朝ドラ史上初のリアルな戦争シーンでも視聴者の涙を誘った名演技で、窪田さんの好感度と知名度は計り知れないほど上がりました。今、CMオファーが山のように来ているはず。その『エール』の撮影に通う窪田さんに、愛妻弁当を作っていたという水川さんとの夫婦共演CMなんてのもいいですね」