クリスマスまであと1か月。街を歩けばイルミネーションが瞬き、寒さも相まって人恋しくなる季節でもある。そんな中、ある発言が注目されている。11月21日放送の『まつもtoなかい~マッチングな夜~』(フジテレビ系)にゲスト出演した天海祐希(53才)と小池栄子(40才)。小池が「恋愛観とか結婚観とか(教えてください)」と問うと、天海がこう断言したのだ。
「もうないよ! 私の人生に(恋愛は)必要ない」
その後、MCの松本人志(57才)や中居正広(48才)に「最後のキッスいつ?」「今後の恋愛はどうなんですか?」などと問われても「最後のキスなんて覚えてないよ!」「まったく予定ないですね。というか、面倒くさい」とバッサリ。天海の恋愛に興味がないという姿勢に中居は「キス、すっげぇ気持ちいいっすよ! あの気持ちよさがもういらないってことですか」と食い下がり、にわかにアラフィフ男女の恋愛論争が繰り広げられた。
この様子を見ていた視聴者からは、天海の発言を絶賛する声が続出。それに対し、執拗に恋愛の話を引き出そうとした中居らに対し「恋愛って、そんなにしなきゃいけないもの?」「恋愛に価値を見出せない人もいるのに……」などという声が相次いだ。
天海といえば、数年前から「結婚する気は1ミクロンもない」と生涯独身を宣言。今回、その意志を再確認させたわけだが、彼女と同世代の女性視聴者の心に、強く響いたようだ。都内在住で会社員の阿部智子さん(仮名・47才)はこう話す。
「仕事第一の男の人が“恋愛はしなくてもいい”と言っても何も言われないのに、女性が恋愛に興味がない素振りを見せると、“恋した方がきれいになるのに”、“恋はいくつになってもできる”と言われて……。正直言ってウザかったんです。でも天海さんの発言を聞いて、とてもスッキリしました。私も女友達がいれば、恋愛も結婚もしなくていいかな」
『AERA』の編集長代理、シニア雑誌『ハルメク(旧いきいき)』の編集長をつとめてきたコラムニストの矢部万紀子さんは天海の発言に賛同の声が集まった理由をこう話す。
「そもそも、恋愛って成果と結びつきにくいものですよね。自分も人間ならば相手も人間。その恋愛にどれだけ時間を費やしても、努力したとしても、どちらの心がいつ変わるかはわからない。頑張れば頑張るだけ成果が出やすい仕事に比べて、恋愛は不確定要素が多いものです。
恋愛以外のことで人生が充実している人は、相手の出方で心がアップダウンしたり、費やした時間が別れという形で御破算になりかねない恋愛は、しなくてもいいと思うようになっている。その気持ちを天海さんが代弁してくれたんですね」
天海の発言に先立って、お笑いコンビ「オアシズ」の光浦靖子(49才)も雑誌『婦人公論』でこんなことを語っていた。
《自立した女性と暮らすのが一番ラクなんですよね。自分で家事もできるし、決断力はあるし、病気でもヒーヒー弱音を吐かないし。やっぱり女性だな。男はいらないなあ》