人それぞれと言えばそれまでだが、それでも今年はコロナ禍だから敢えて出す、スルーはしないという傾向もみられるようだ。
「今年はコロナで同窓会もできなかったし、結婚式が延期になった友だちもいます。せめて年賀状で心を込めた挨拶をしたいですね」(30代女性)
「コロナを言い訳に、年賀状でしかやり取りしていなかった友人との関係を整理してしまうのもアリですが、今年ほど人とのコミュニケーションや触れ合いがなくて寂しい年はなかったから、もう少し続けてみようという気持ちです」(40代男性)
「コロナ禍で改めて運命だとか諸行無常だとか考えさせられました。年賀状は面倒で手間もかかりますが、これまでの出会いや縁を振り返るいい機会。今年はきちんと書こうと準備しています」(60代男性)
少子高齢化やデジタル・オンライン化の急速な進展で、衰退の一途をたどってきた「年賀状文化」。アナログの年賀状発信は年々縮小しているが、コロナ禍で人とのコミュニケーション手段が制限される中、新年の挨拶や近況報告はしっかりしておきたいと考える人が再び増えているのも確かだ。