2006年、みのもんた(76才)は「1週間で最も多く生番組に出演する司会者」としてギネス認定された。妻、子供、名誉、仕事……すべてを手にしていた彼の手からは、この15年の間にさまざまなものがこぼれ落ちていった。
2012年に愛妻をがんで亡くし、2013年に次男が窃盗容疑で逮捕され、激しいバッシングを受けてレギュラー番組を次々と降板。それを支えたのが、銀座の「L」という老舗クラブでホステスをしていたA子さん(35才)という女性だ。
11月上旬、みのもんたは、東京都港区にある高級マンションの最上階にある約80平方メートル、販売価格1億5000万円の部屋をA子さんにプレゼントしていた。
マンションのもともとの所有者は、みのが社長を務める水道メーター会社「ニッコク」で、今年の10月14日にみのに名義が変更され、11月6日付でA子さんに贈与された。この「ニッコク」の取締役にはみのの長女と次男が、社外取締役にはテレビ局に勤務する長男が入っている。
高級マンションをプレゼントされたA子さんに対し、みのの家族は複雑な思いを抱いているという。
計画的に進めていた生前贈与
妻・靖子さんに先立たれた後、傷心のみのに寄り添ったのは、長女だった。
「長女は有名女子大を卒業後、英国の名門・オックスフォード大学に留学。帰国後は母校で研究者として働く才媛でした。しかし、打ちひしがれているみのさんの姿を見て、自らのキャリアを捨てることを決意。みのさんの専属スタイリストとなり、献身的にみのさんを支えようとしていた」(テレビ局関係者)
長女は2016年9月に出演したテレビ番組で、こんな手紙を紹介したことがある。
《母は闘病中、私に「私の人生はとても幸せだった」と言っていました。また、「パパが亡くなったらそのとき、一緒にお墓に入れてほしい」と常々強く強く懇願していました。もう少し長生きしてもらって、鎌倉山の家で父と母がのんびりくつろぐ、老後の姿をみたかったと今は思っています》
次男も「ニッコク」に入り、経営面でみのを支えてきた。
「家族としては父親の元気の源になってくれるならA子の存在もありがたい。ただ、金銭や財産を要求されたらという不安もあったようです。今回は高額とはいえマンション一室の譲渡で済んだ分、まだ揉めなかった方かもしれません。みのさんがもっと弱っていて再婚していたら泥沼になっていた可能性は大きいでしょうね」(みのの知人)