コロナ禍のシーズンを終えたプロ野球選手は、12月に入って例年より遅い契約更改のピークを迎えている。その陰で今年も、現役にしがみつくか、諦めるかの決断を迫られている男たちがいる。2020年に戦力外通告を受けた選手たちの実績を紹介しよう。
現役続行にかける選手たち
「日本人初の161キロ右腕」由規(31・楽天)
ヤクルト入団3年目の2010年に161キロを記録し、12勝を挙げた。だが二桁勝利はこの年のみ。その後はケガに苦しんだ
「東大史上最強と呼ばれた左腕」宮台康平(25・日本ハム)
2017年に日本ハムから7位指名を受け、入団。東大出身のプロ野球選手誕生は松家卓弘以来、13年ぶりのことだった
「13年のジャイアンツ開幕投手」宮國椋丞(28・巨人)
2010年のドラフトで2位指名を受け、沖縄・糸満高から巨人に入団。2013年には開幕投手を務めた。通算成績は21勝21敗
「二度の戦力外となった元PL戦士」吉川大幾(28・巨人)
フェニックスリーグに派遣されていた11月26日、突如、戦力外に。翌日、巨人のHPにある派遣選手名簿から名前が消えていた。
「主将も務めた“ハマのおしゃれ番長”」石川雄洋(34・DeNA)
名門・横浜高では涌井秀章(楽天)と同級生。前田健太(ツインズ)が「対戦して嫌なバッター」と語ったほどの好打者。
「2年前のセ最優秀中継ぎ」近藤一樹(37・ヤクルト)
日大三高の3年生だった2000年の春夏甲子園にエースとして出場し、夏は全国制覇。近鉄、オリックスを経て2016年にヤクルト入り。
「竜の未来を期待された速球派イケメン」伊藤準規(29・中日)
岐阜城北高からドラフト2位で中日に入団。プロ初登板が、同球団のレジェンド・立浪和義の引退試合だったことが一番の思い出。