コロナ禍で夫の在宅事件が長くなり、夫婦仲が悪くなった──そんな夫婦もきっといるはず。しかし『女性セブン』には、コロナが絆を深めるきっかけになった夫婦からのエピソードも寄せられている。「コロナうつ」から救われたというAさん(40才・パート)が、自身のエピソードを明かす。
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コロナ禍の自粛ムードのせいで、妙に暗い気分が続くようになった私。そんな状態ですから、当然、夫とは些細なことでのけんかが多くなりました。
「なんでそんなにイライラしているの?」
と言う夫に、理由をうまく説明できない私は、八つ当たりばかり。普通だったら、ここで怒るでしょう。それなのに、夫は私の状況を心配し、どうしたら解消できるか考えてくれたんです。
私が沈んでいるたびに、「どうしたの?」と声をかけてくれるようになったので、ふたりで話す時間が増えていきました。その都度、自分の思いを愚痴のように吐き出していたら、なぜうつになったのか、原因がはっきりしてきました。家族が長く家にいるため、家事の負担が増え、ひとりで過ごす時間が減ってしまったことがストレスだったんです。
夫はこれまで、家事を手伝ったことはなかったのですが、私のイライラの原因がわかってからは、率先して家事を分担してくれるようになりました。さらに、女心を知るための本まで買って読んでいました(笑い)。
私とこれからも、うまくつきあっていきたい、と思ってくれているんだなと、改めて実感し、そんな夫の気遣いが、いまはただありがたく、そしてうれしいのです。
※女性セブン2021年1月1日号