《ごめんなさい もう…分からなくなったんだ》《彼女はもうすぐ施設に入所します》──。12月1日、ブログでそう告白をしたのは元スノーボードハーフパイプ選手の今井メロ(33才)だ。学校で問題を起こすことが次第に増え、家出をして警察に保護されることもあった長女(9才)を、施設に預ける決意をしたという。今井は3人の子供の母親だが、親子関係は複雑だ。
「2010年に最初の夫と結婚し長男を出産しましたが、翌年に離婚。2012年に再婚し長女が生まれるもやはり結婚生活は1年ほどで破綻しました。さらに2019年、3回目の結婚をし今度こそ幸せを掴むかと思われましたが、次男出産後に離婚。次男は夫が育てています。現在、今井さんは長男と長女との3人暮らし。ただ長女は今井さんの言うことを聞かず、長年衝突を繰り返していました」(今井を知る関係者)
2006年にトリノ冬季五輪に出場した後は競技から離れ、セクシー女優に挑戦したり美容整形を告白したりと、話題提供に事欠かなかった彼女。今回の告白も《世間の声は決して暖かくはないと思います 正直、多数の反感をかうでしょう》と批判を覚悟したが、ブログのコメント欄に並んだのは、予想に反して応援の声だった。
「私だけじゃないんだと涙が出ました」「親だから、母だから‥‥そう思ってやってきたけれど、本当にどうしようも出来ない事って有りますよね」──他人事ではない、そう感じた親は少なくないという。子育て放棄ではないかと言う人もいるが、心理士で家族問題カウンセラーの山脇由貴子さんは、施設への入所は決して悪い選択ではないと言う。
「手を尽くしても子供の問題行動が改善されない場合、精神的に追い詰められて虐待をしたり、子供を心底嫌いになったりする親も多い。特に母子家庭では子育てや経済的な苦悩をひとりで抱え込んでしまい、親の精神的、肉体的負担が計り知れない。自分が壊れるぐらいなら、施設を頼るべきです」
労働政策研究・研修機構が2014年に実施した「子育て世帯全国調査」によると、回答した母親のうち約1割が「わが子を虐待しているのでは」と思い悩んだことがあり、そのうち実際に育児放棄をした人は、母親全体で8.9%、母子家庭では19.2%という結果がある。