世を騒がせた「多目的トイレ不倫」騒動から180日。謝罪会見(12月3日)に臨んだお笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建(48)は、およそ100分間にわたってレポーターの集中砲火を浴び続けた。
会見の2週間前には大みそかの特番『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)で復帰予定とする報道が出た。しかし謝罪会見を受けてなお世間の批判は収まらず、収録済みの出演部分はお蔵入りになる見込みと報じられた。
「温情と話題作りで渡部に手を差し伸べた日テレだったが、お茶の間の空気を読み切れていなかった」(スポーツ紙記者)
だが、日テレはまだ“奥の手”を持っているという情報がある。
「ネット動画サービスの『Hulu(フールー)』での配信です。日テレは2014年にHuluの日本事業を買収しており、年末特番の『ガキ使』も配信している。地上波は難しくとも、このHulu版で流すことができないか、という声がスタッフの間で上がっているんです。実際、地上波でカットされた部分をDVD版で収録したり、お蔵入り映像を“復活”させることはこれまでもあったので」(日テレ関係者)
Huluは会員制の有料サービス。「会員が自分の意思で取捨選択して見るもの」のため、地上波に比べると放送のハードルは低い。
2019年に麻薬取締法違反で逮捕されたピエール瀧(53)も、ネット動画配信サービス「Netflix」のオリジナルドラマ『全裸監督2』で復帰予定だと報じられており、「ネット配信の世界は不祥事タレントの受け皿になりやすい」(映像配信会社スタッフ)とも言われている。前出の日テレ関係者が語る。
「渡部さんは犯罪を犯したわけではないし、事実を認めて謝罪もした。非難する声が多いのは承知しているが、一方で“見たい”という声があるのも事実。ネット配信版は落とし所だと思う」
日テレに聞くと、「制作過程についてはお答えしない」との回答だった。“笑ってはいけない”渡部が見られる日は──。
※週刊ポスト2020年12月25日号