不倫発覚でスポンサー契約解除、年内活動停止処分に追い込まれた競泳男子の瀬戸大也(26)。公式戦に出場できずにいる間に、ライバルが劇的な復活を遂げた。競泳の日本選手権(12月3~6日)で萩野公介(26)が200m、400m個人メドレーの2冠を達成したのだ。
「リオ五輪では400m個人メドレーで萩野が金、瀬戸は銅だったが、萩野は五輪後に右肘の手術などがあって調子を崩し、精神的にも落ち込んで深刻なスランプに陥った。その間に、世界トップに躍り出たのが瀬戸でした」(日本水連関係者)
瀬戸は昨年の世界選手権で2つの金メダルを獲得し、東京五輪代表に内定。残り1枠となった男子個人メドレーの代表を目指す萩野は調子が戻らず、五輪出場が絶望視される状況だった。
だが、コロナによる五輪延期で運命は変わる。
瀬戸は9月の不倫報道でバッシングに晒され、入れ替わるように萩野は日本短水路選手権(10月17~18日)で復活Vを果たし、今回の日本選手権2冠につなげた。この復活劇を瀬戸はどこで、どうみているのだろうか。
「瀬戸は本来、味の素ナショナルトレーニングセンターも使えるはずですが、いまは都内のプールでひっそり練習に励んでいる状況といいます。ただ、不倫は犯罪行為ではないから、日本水連内にも擁護する声は少なくない。問題は復帰の道筋をどう整えるか」(同前)
活動停止は年内までで、来年2月のジャパンオープンが復帰の舞台とも囁かれる。
「新たな決意表明のような会見をやったうえで結果を出し、4月の代表選考会は萩野とワンツーフィニッシュで2人とも代表入りというのが日本水連のベストシナリオ。ただ、アンジャッシュ・渡部が番組復帰を報じられた後に開いた不倫謝罪会見で袋叩きに遭ったのを関係者も見ている。大会復帰の発表前にまず会見すべきか、会見するにしても芸能レポーターを排して水泳担当の記者のみにできるのかなど、頭を悩ませている」(担当記者)
2人の競演までには、まだ相当な荒波を越えていかなくてはならない。
※週刊ポスト2020年12月25日号