Netflixで配信された『愛の不時着』や『梨泰院クラス』がヒットするなど、韓国ドラマが再びブームとなっている。韓国ドラマの大ファンのお笑いコンビ「スクールゾーン」の橋本稜に、韓国ドラマの魅力を聞いた。
橋本が韓国ドラマにハマったきっかけは、2003~2004年に日本で放送され、第1次韓ドラブームを巻き起こした名作『冬のソナタ』だ。
「中学生のときに母が“冬ソナ”にハマって、こたつに入って一緒に見ていたんです。母は字幕版で見ていたのですが、テレビから流れてくる韓国語がとても心地よくて、独学で韓国語を覚えました」(橋本・以下同)
それから15年以上、韓国ドラマを見続ける中、多くのドラマに共通点があることに気づいたという。
「たとえば、好きになったのに実は生き別れの兄妹だったとか、信号が映ったなと思ったら事故が起こり、主人公が記憶喪失になるとか。韓国ドラマにありがちな設定を見つけるのが楽しくなったんです。それに、コンビニ店員が仕事中にヘッドホンをして大声で歌っているような、日本人のぼくからすると『韓国ってそうなのか!』と、文化の違いを感じて驚くこともある。だから見ていて飽きません」
いまは動画配信サイトで、多数の韓国ドラマが見られる時代。何を基準に観るべき作品を選べばいいのだろうか。
「ぼくは脚本家で選ぶことが多いですね。たとえば『シークレット・ガーデン』や『太陽の末裔』などの脚本家であるキム・ウンスクさんが書くせりふは心に響く。お気に入りのせりふを見つけるのも楽しいですよ」
韓国ドラマは16話か25話で終わる作品が多く、中には50話を超す大作もあり、その長さに見るのを躊躇したり、途中で挫折する人も多いが……。
「ぼくは『スター・ウォーズ』方式と呼んでいるのですが、物語が大きく動き出す6話から見始めて、気になり始めたら最初に戻るといいですよ。それでも問題なく楽しめます!」
年末年始は橋本流“あるある”を心において新作も過去の名作も楽しんでみませんか?
【プロフィール】
橋本稜(はしもと・りょう)/埼玉県出身 お笑いコンビ、スクールゾーンのボケ担当。韓国ドラマ、K-POPで韓国語をマスターする。現在はインスタグラム(schoolzonehsm)、Twitter(@schoolzonehsm)、YouTube「スクールゾーン公式Channel」で、韓国あるあるネタを披露している。あだ名は、はしも。
取材・文/廉屋友美乃 撮影/森浩司
※女性セブン2021年1月7・14日号