今季国内ツアーで優勝ゼロ・予選落ち2回の絶不調から一転、全米女子オープンで4位となった渋野日向子(22)。全英女子王者らしく、海外の大舞台での強さを見せつけた。
「最終日は氷点下近い気温のなか、寒さ対策不足でスコアを落としたが、3日目までの単独首位は立派でした」(プロゴルファー・沼沢聖一氏)
シブコと明暗が分かれたのが国内メジャー2勝の原英莉花(21)だ。海外初挑戦の今大会、初日にブービーの154位と大きく出遅れ、あえなく予選落ちとなった。
「原といえば豪快なドライバーショットが代名詞。ジャンボ尾崎(73)の指導で潜在能力を開花させた。しかし1980年代に国内最強を誇ったジャンボも、海外では成績を残せず予選落ちも多かった。そんなところまで師匠譲りでなければいいのですが……」(ゴルフ誌記者)
今後、原が海外で結果を残していくには、何が必要なのだろう。前出・沼沢氏が言う。
「メジャーは国内に比べてコースセッティングの難易度が段違い。パターやアプローチの精度がより求められる。
またミスで崩れない強靱な精神力も必要。今回、原は初日の1番ホールでダブルボギーを叩いたことで大崩れした。メンタルをイチから鍛え直してほしい」
“内弁慶”脱却なるか。
※週刊ポスト2021年1月1・8日号