10月にひき逃げ容疑で逮捕された俳優の伊藤健太郎(23)。出演舞台やCMの降板が相次ぎ、「違約金は億単位に上る」(スポーツ紙記者)とも言われている。そんなどん底の伊藤に対し、“棚ぼた”で脚光を浴びた人がいた。
伊藤が主演予定だった舞台『両国花錦闘士』(明治座12月5 日スタート)で代役を務めるジャニーズJr.の原嘉孝(25)だ。
「開演直前の抜擢に不安の声もありましたが、セリフは完璧。力士役として恥ずかしくないようトレーニングで増量したという肉体美も見事でした。新型コロナの影響でどの舞台も集客が厳しいなか、原さんのファンが集って盛況でした」(観劇した芸能関係者)
原は舞台初日の挨拶で「セリフは最初から覚え直したけど、みんなが僕のことを支えてくれた。うれしさでいっぱい」と笑顔を見せ、今年2月から筋トレを始めていったん7~8キロ増量した体を、約変更で2キロ絞ったことも明かした。共演の紺野美沙子(60)も「予想以上にすてきでした」と絶賛した。
明治座のホームページを見ると、A席(5500円)は最終日までほぼ完売。原のファン(20代女性)が話す。
「彼が所属していたジャニーズJr.のグループ『宇宙SIX』は、10月にメンバーの一人のスキャンダルが報じられて解散してしまった。失意の中での抜擢は救いの一手。ファンからすると伊藤さんが“降板してくれたおかげ”って感じです(苦笑)」
シビアな芸能界の生存競争からは伊藤も逃れられない。
※週刊ポスト2021年1月1・8日号