辛く悲しい時でも優しく、ときに力強く背中を押してくれたその微笑み。明るく日本を照らした笑顔を、私たちはもう二度と見ることができない。2020年下半期に亡くなった女性スターについて振り返る。
●弘田三枝子さん(歌手 7月21日死去 享年73)
『ヴァケーション』『悲しきハート』などのカバー曲をヒットさせ、『ジャングル大帝』のテーマ曲でも有名に。1962年、当時史上最年少の15歳で『紅白』に初出場。1970年には、減量体験を綴った『ミコのカロリーBook』が150万部を突破した。
●立石涼子さん(女優 8月2日死去 享年68)
厳格な蜷川幸雄からの信頼が厚かった舞台女優。テレビドラマでも『北の国から』『ずっとあなたが好きだった』『星の金貨』『GTO』などヒット作を名脇役として支えた。最後の舞台は、三浦春馬主演の『罪と罰』(2019年1~2月)だった
●芦名星さん(女優 9月14日死去 享年36)
2008年に日本ほか4か国の合作映画『シルク』で注目を集め、2013年には大河ドラマ『八重の桜』、18年にはドラマ『相棒』、映画『検察側の罪人』など人気作に出演。今年9月、都内の自宅マンションで亡くなっているのを親族が発見した。
●竹内結子さん(女優 9月27日死去 享年40)
彼女抜きで2000年代以降の女優は語れない。1999年のNHK連続テレビ小説『あすか』でヒロインを務め、ブレイク。映画『黄泉がえり』『いま、会いにゆきます』『ストロベリーナイト』、ドラマ『白い影』『ランチの女王』などヒット作を連発した。
※週刊ポスト2020年12月25日号