コロナ禍で多くの「専門家」がテレビに登場したが、白鴎大学教授の岡田晴恵氏(公衆衛生学)ほどお茶の間に浸透した女性はいない。
11月末までのテレビ出演回数は364回(エム・データ調べ)。今年の上半期の女性に限れば276回(同)で2位二階堂ふみ(177回)、3位有村架純(163回)を大きく引き離し、まさに“コロナの女王”として君臨した。芸能ジャーナリストの佐々木博之氏は言う。
「テレビの文化人枠のギャラは3万~5万円が相場で、岡田さんは7月頃から芸能事務所に所属したので局側の払いはもっと増えているはず。相当な額になる」
単純計算で1000万円以上稼いだことになる。ところが、である。
引っ張りだこだった女王に異変が起きている。2月から8月の出演数が月平均20回にも及んだテレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』は、9月、10月は出演なし。第3波が到来した11月も4回に過ぎない(エム・データ調べ)。
テレ朝や所属事務所に出演激減の理由を尋ねても回答はなかったが、「“今のニューヨークは2週間後の東京の姿”“PCR検査を民間に拡大しないのはデータを独占したい感染研OBがいるから”といった発言が切り取られて批判が集中し、一時は体重も15kgほど落ちたという。バラエティからオファーもあり、本人もさすがに疲れたというのもあるでしょう」(佐々木氏)とみられている。
コロナの感染拡大は続くが、“女王”の座を守るのは楽ではなさそうだ。
※週刊ポスト2021年1月1・8日号