『愛の不時着』や『梨泰院クラス』のヒットで再び盛り上がっている韓国ドラマだが、見ているとしばしば気になるのが“既視感があるシーン”が多いことだ。そこで、韓国ドラマの大ファンで、SNSなどの韓国ドラマあるあるを投稿している、お笑いコンビ「スクールゾーン」の橋本稜が、韓国ドラマの“お決まり”を教えてくれる。
オモニ(お母さん)はいつも同じ人
「“お母さん役はこの人”“おじさん役ならこの人”“御曹司の側近ならこの人”と、脇役を何人かの決まった俳優が演じているのも特徴です。『この人、また出てる!』と思いつつも、シリアスからコメディーまで幅広いジャンルで、まったく違うキャラクターを演じ分け、いい味を出しているから、安心して見ていられます」(橋本・以下同)
Netflixオリジナルシリーズ『サイコだけど大丈夫』でも、あるあるはしっかり踏襲されている。
「韓国ドラマには欠かせない名バイプレーヤーといえば、オ・ジョンセさん(43才)。『サイコだけど大丈夫』では、主人公のムン・ガンデ(キム・スヒョン)の兄で自閉症スペクトラムのムン・サンテを熱演しています」
各話が静止画で終わる
「主人公など、主要人物の顔がアップになって静止画になり、そして、画面の下の方にスポンサー広告が入る。これが定番の終わり方です。たとえば、ドアを開けた瞬間、何かに驚く、サスペンスの場合は、事件の証拠になるようなものを見つけて顔のアップで止まる。毎回同じなのに、なぜか続きが気になって仕方なくなるんですよね」
躊躇なく素手でナイフを握る
「決闘シーンや、悪いやつらに追われるシーンなども多いのですが、その際よくあるのが、主人公がナイフで刺されそうになったときに、躊躇なく、瞬時に素手でナイフの刃先を握る場面。血がポタポタと落ちて、めちゃくちゃ痛そうなのですが、ものすごく冷静な顔で必ずナイフを振り払うんです」
イケてる「日韓ミックス語」
韓流好きの若者の間では、日本語と韓国語の交じった言葉が流行中だという。押さえておくべき6ワードを紹介しよう。橋本が演じる韓流好き女の子キャラ“りょう子ちゃん”に、押さえておくべき日韓ミックスを教えてもらった。
『アラッソです』=了解です
『キヨい』=かわいい
『まじコマウォ』=まじありがとう
『チェゴかよ』=最高かよ
『チンチャそれな』=本当にそれな
『テバい』=やばい
【プロフィール】
橋本稜(はしもと・りょう)/埼玉県出身 お笑いコンビ、スクールゾーンのボケ担当。韓国ドラマ、K-POPで韓国語をマスターする。現在はインスタグラム(schoolzonehsm)、Twitter(@schoolzonehsm)、YouTube「スクールゾーン公式Channel」で、韓国あるあるネタを披露している。あだ名は、はしも。
取材・文/廉屋友美乃
※女性セブン2021年1月7・14日号