今年も多くのスターが亡くなった。数々の名作、名演を残して2020年に亡くなった俳優を振り返る。
●志賀勝さん(俳優 4月3日死去 享年78)
1960年、東映京都に入社。映画やドラマで斬られ役、殺られ役などを演じる大部屋俳優で結成された「ピラニア軍団」のメンバー。迫力のある風貌と存在感で『仁義なき戦い』『ビー・バップ・ハイスクール』『借王』など数多くの作品で重宝された。
●三浦春馬さん(俳優 7月18日死去 享年30)
7歳の時、NHK朝ドラ『あぐり』でデビュー。『14才の母』(日本テレビ系)などで頭角を現わし、20歳でフジテレビの月9ドラマに主演。今年7月、シングル発売や撮影中のドラマ、公開前の映画を複数抱える中での突然の訃報は衝撃を与えた。
●渡哲也さん(俳優 8月10日死去 享年78)
1971年、日活から石原プロに移籍。角刈りで大門警部を演じたドラマ『西部警察』(テレビ朝日系)が大ヒット。『くちなしの花』で2度『NHK紅白歌合戦』に出場。最後の仕事はCGで再現された石原裕次郎と共演した宝酒造「松竹梅」のCMだった。
●岸部四郎さん(タレント 8月28日死去 享年71)
ザ・タイガースのメンバーとして人気を集め、解散後はドラマ『西遊記』の沙悟浄役、『ルックルックこんにちは』(ともに日本テレビ系)の司会などで活躍。1998年、総額5億2000万円の負債を抱え、自己破産。晩年は“いじられキャラ”としてバラエティ番組にも重宝された。
●坂田藤十郎さん(歌舞伎俳優 11月12日死去 享年88)
妹に中村玉緒、妻に扇千景を持つ人間国宝。上方歌舞伎の再興に尽力し、紫綬褒章や文化勲章にも輝いた。2002年、京都のホテルで51歳年下の舞妓と密会。バスローブから自身の陰部を露出させたところを『FRIDAY』に撮られて話題に。
※週刊ポスト2020年12月25日号