2020年いっぱいで活動休止予定の嵐。「NHK紅白歌合戦」への出演が最後の活動かと思われていた5人だが、2020年11月に急遽、大みそかにオンライン生配信コンサート「This is 嵐 LIVE 2020.12.31」の実施を発表。これがラストコンサートになるとみられている。嵐からのサプライズプレゼントに多くの人が喜ぶ一方、長年ファンクラブに加入してきた一部のファンの間には動揺が広がったという。
「ラストライブがオンラインでの生配信に決まったことで、一部のファンクラブ会員の中から、『最後のライブはファンクラブ限定にしてほしかった』『一般の人がそんなに大事なのか?』といった声が上がりました」(芸能ライター)
現在、嵐のファンクラブ会員数は300万人以上(非公開)と言われ、ジャニーズ事務所はもちろん、日本のミュージシャンやグループの中でもダントツの会員数を誇る。
「ファンクラブ加入の最大のメリットは“コンサートチケットの優先権”です。ところが、ラストのコンサートがオンライン配信に決まったことで抽選がなくなり、誰もが見られることになった。ファンクラブ会員ならではの“プレミアム感”がなくなり、不満を募らせる人もいるようです」(前出・芸能ライター)
嵐のコンサートチケットはここ数年、ファンクラブ会員しか手に入れられなかった。ただし、一般のファンでもファンクラブ会員が当選したときの「同行者枠」で入ることができた。それが、活動休止を発表したあとに変わったという。前出の芸能ライターが解説する。
「活動休止を発表後の2019年に開催されたコンサート『ARASHI Anniversary Tour 5×20』では、“同行者もファンクラブ会員に限定”にルールが変更されました。ファンクラブに加入していないとコンサートに参加できないのですが、これには理由があります。ファンを大切にする嵐としては、活動休止までの2年間で今まで支えてくれたファンへの恩返しを最優先し、『まずはファンクラブ会員を』という考えがあったようです。先輩であるSMAPが少々、歯切れの悪い終わり方をしているので、そういったことの影響もあるでしょう」
さらに2020年はラストイヤーなので大きなコンサートが予定されていたが、コロナ禍で状況は大きく変わってしまった。それにより、長年にわたりファンクラブに加入してきた一部のファンからは「納得がいかない」という声が漏れたようだ。ファンクラブ会員歴10年になる30代女性Aさんは、オンライン配信ならではの不安を語る。
「会員限定じゃないことに疑問を感じているのはあくまで一部の声ですが、憤る気持ちも分からなくはないです。私は(当選確率を上げるため)友達もファンクラブに誘ってコンサートチケットに応募してきましたが、今まで半分くらいしか当たっていません。それに、一般の人にも開放した配信ライブで『回線が遅くなる』といったトラブルの前例があるので、少し心配しています」