昨年も数多くの有名人たちが、不倫を報じられ、非難を浴びた。不倫が発覚すると活動を自粛するケースも多いが、そこからの復帰はそう簡単ではない。不倫芸能人の復帰は容認されるべきか否か──。俳優・石田純一が見解を述べる。
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不倫にもいろいろ事情があるんです。言い方が悪いけど、遊びだけのケースもあれば、本当に好きになった人がたまたま結婚していたということもある。別に望んでいるわけではないと思うけど、恋愛の形として、不倫は世の中に多く存在するんです。
アンジャッシュの渡部建君の件をひどいと思う人もいるかもしれない。「私は不倫をしない」と否定するのも、「不倫する人は絶対嫌い」という考えももちろんありだし、自由です。
ただ、僕は不倫を全否定しようとは思わない。嫌がる人と無理やりやっちゃったとか、誰かを脅したとかいうわけでもない。不倫は犯罪ではないんです。不愉快な気持ちはわかるけど、裁判官のように「芸能界に戻ってはいけない」とジャッジする権利はないと思います。
(コロナ禍のゴルフ、合コンなどを報じられ)結果として僕に仕事をオファーしてくれる方が少なくなりました。だから今年はYouTubeとかも始めるつもりです。渡部君もそうだけど、それは結果的にそうなってしまったことであって、「復帰するな」と言う権利は誰にもないんです。
不倫した芸能人の復帰を許さないって言う人たちには、胸に手を当ててみてほしい。僕の勝手な推測だけれど、男性でいうと7~8割くらいは、不倫経験があるんじゃないですか? その人たちが全員、カミングアウトして、会社も仕事も一切辞めなさいと言われたらどうなりますか。復帰反対派の言っていることはそういうことですよ。
※週刊ポスト2020年1月15・22日号