年の瀬の昨年12月下旬、東京・下北沢にある本多劇場で主演舞台『おかっちゃん劇場』を終えた女優の田中麗奈(40才)を目撃した。白のパンツにタイガーカラーのボーダーのシャツ。赤のロングコートに羽織ったカジュアルな姿。さすがに少しお疲れの様子だったが、それでも見送るスタッフらには丁寧にあいさつをして、帰路に就いた。
17才の女子高生時代。1998年のサントリーのオレンジジュース「なっちゃん」の初代CMキャラクターで、一気に知名度を高めた。ある広告代理店関係者は「当時、加賀まりこさんにしごかれる新人女優役をショートヘアの田中さんが好演。初々しい透明感で一気に人気者になりました」と振り返った。
あれから約23年。5年前の2016年2月5日に、友人から紹介された都内の病院に勤務する5才年上の男性医師と結婚。1年前の12月下旬に第一子を出産と、公私ともに順調だ。
この舞台が、1年の産休明けの女優復帰だった。田中を知るある芸能マネジャーは「所属する芸能事務所は、今でこそ香里奈さん、中条あやみさん、高良健吾さんなど一流の俳優やタレントを数多く抱える大手プロダクションですが、もともとは小さな事務所でした。23年前に田中さんが売れっ子になったことで飛躍し、テレビCMやドラマ業界で存在感が大きくなり、いまでは映画の出資・製作にも携わっています。そんな事務所イチの功労者である田中さんは、いまでもやはり事務所の看板女優なのです」と解説した。