1967年に「ザ・タイガース」のメンバーとしてデビューし、1970年代以降はソロシンガーとして日本歌謡界をリードした永遠のスター、「ジュリー」こと沢田研二。そんなジュリーひと筋50年以上という熱心なファンで『沢田研二大研究』の著者でもある國府田公子さん(67才)に、その魅力を教えてもらうとともに、所蔵する貴重なお宝を紹介してもらった。
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実は、私の友人がジュリーの2代目の“坊や”(付き人)をやっていた時期があったんです。彼は大阪の人で、ジュリーのバックでギターを弾いていた「井上堯之バンド」のファンで、井上さんのファンクラブのお手伝いをしていたのですが、それがきっかけで、ジュリーの坊やにならないかと声がかかったようなんです。
彼とは仲よしでしたが、私が結婚をして、忙しくなってからは音信不通に。25年ぐらい経った頃、共通の知人を介して再会しました。
彼はいま、芸能関係とは違う仕事についているのですが、付き人として、さまざまな現場について行ったときの貴重な資料を「公子さんに託すよ」と言って、あれこれ渡してくれたのです。その1つがこの衣装写真。
ジュリーがいつどこのステージでどんな衣装を着ているのかを記録しておくもので、写真とともに「○月○日、日劇」などとメモが添えられている。ジュリーの歴史を知る上でもかなり貴重な資料ですから、預かった以上は、大切に厳重に管理をしています。
映画やコンサートの台本
これも友人の元坊やから託されたもので、ジュリーが出演した映画やドラマ、コンサートの台本です。
コンサートの台本は、バンドの演奏がいつ入るか、どのような演出がされるかなどが書かれています。
『源氏物語』は、1980年の正月にTBS制作で放送されたスペシャルドラマ。これに赤いペンでいろいろと書き込まれています。見ると、おそらくジュリーの字。
現場での演出やシーンの変更点などが記されています。丁寧な字で書かれていて、これを見ると、まじめな性格なんだなということがうかがい知れるのです。
ジュリーに渡したヒット祈願のしゃもじ
これは1977年の写真。この年に発売した『勝手にしやがれ』がレコード大賞を獲れるように、広島県・宮島の嚴島神社で祈願してもらったしゃもじです。
一緒に写っているのは広島・山口支部のメンバー。このときジュリーは広島でコンサートをしていて、このしゃもじをジュリーに直接、手渡すことができました。
年の瀬で、たしかレコード大賞発表の3日前だったかと思うのですが、関係者にお願いして楽屋でお渡しすると、「おおきに」と言って、受け取ってくれました。