「俳優」「モデル」「司会」「6児の父」「料理上手」……数えたらきりがないほどの“顔”を持つ男、谷原章介(48才)が、新たに手に入れたのは「朝の情報番組のMC」だ。22年続いた番組『とくダネ!』(フジテレビ系)が今年3月で幕を下ろす。その後釜番組『めざまし8』のMCに、永島優美アナ(29才)と共に起用されることとなった。
「ワイドショー色の濃い番組のMCは初。現在、『うたコン』(NHK)、『パネルクイズ アタック25』(テレビ朝日系)でも司会をしていますし、かつては『王様のブランチ』(TBS系)で10年以上MCを務めていたキャリアもある。実力的には問題ないでしょう」(テレビ局関係者)
司会の実力を買われるなか、谷原はここ1、2年俳優業に力を入れていたという。
「2020年はNHKの大河ドラマ『麒麟がくる』でも重要な役を演じ、話題を呼びました。最近はこれまでのような爽やかなイケメン役だけでなく、ドラマでも舞台でも色香のあるゲイの役に立て続けに挑戦するなど、ずいぶんと幅を広げてきました。『俳優業は楽しい』と周囲にも頻繁に口にしていましたよ」(ドラマ関係者)
朝の情報番組の司会となると拘束時間は長い。小倉智昭(73才)は朝3時起きの生活を長年続けてきたという。そうなると俳優業はセーブせざるを得ない。さらに子供との時間も減るだろう。
「MC候補には、関ジャニ∞の村上信五さん(38才)や、芸人のカズレーザーさん(36才)の名前もあがっていたという話もありますが、最終的に、谷原さんに決まった。争奪戦だったとか。多忙の彼がオファーを受けたのは、フジテレビへの“恩返し”の意味もあるようです」(前出・テレビ局関係者)
谷原とフジテレビの関係は深い。連続ドラマにレギュラーで初めて出演したのはフジテレビの『救命病棟24時』。ほかにも『ムコ殿』『プライド』『大奥〜華の乱〜』など、2000年代前半は、フジテレビのドラマに数多く出演している。
「ちょうどその頃は仕事がなくて苦しんでいたそうです。そうした時期に声をかけ続けたのがフジテレビでした。谷原さんには、自分はフジテレビに育てられたという思いもあるようです」(別のテレビ局関係者)
恩義を感じる谷原と、局側の思惑が一致したと指摘するのは別のテレビ局関係者だ。
「ここ数年、朝の情報番組には博多華丸・大吉さんや加藤浩次さん(51才)、立川志らくさん(57才)など、芸人のMCが目立ちます。当初は独自の視点がウケましたが、最近は飽きられたのか、批判も増えてきた。その点、谷原さんは、別の印象を与えることができるでしょう」
近年、朝の情報番組の視聴率争いは、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)と『スッキリ』(日本テレビ系)の後塵を拝してきたフジテレビ。谷原で逆襲となるか。
※女性セブン2021年2月4日号