年が明けても続くコロナ禍にストレスが溜まっているという人も多いだろう。その結果、家族との関係がギクシャクするケースも。それが嫁姑ともなれば、さらにヒートアップしてしまう……。しかし、54才の主婦Kさんは、“目には目を”作戦で、姑に反撃したという。Kさんの、姑撃退エピソードを紹介する。
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二世帯住宅の2階に住む私たち。階下には姑がひとりで住んでいます。玄関や台所が別のため、周りからは、「同居と言っても気楽じゃない」と言われるのですが、とんでもありません。
姑は音に敏感で、20時以降に入浴をしたり会話をしていると、階下から棒で天井を「ドンッ」と叩いてくるんです。
さらに私たち夫婦の外出時には、2階に勝手に入ってきて私の大切にしているバッグやジュエリーを使ったり、売ってしまうんです。
母の形見の指輪を売ったと言われたときは殺意すら芽生えましたね。しかも、「あんなのデザインが古すぎて二束三文だったよ。家賃の足しにもならない」とまで言われたんです。本当に許せませんでした。
そこで私も仕返しを考えたんです。それは、姑が溺愛している猫をこっそり“誘拐”すること。姑が猫におやつをあげない主義なのを生かし、おやつで懐柔。姑の外出を見計らって、2階の私の部屋に隠すことに。いわば“目には目を”作戦。
夜に帰宅した姑は、必死で猫の名前を呼んで、うろたえながら外にまで捜しに行っていました。
翌朝、様子を見に行くと、押し入れからモノをすべて出して、姑がへたり込んで放心しているではありませんか。私はすきを見て猫を庭に放し、「あれ? そこにいるの、猫ちゃんじゃないですか?」と、伝えて返してあげました。大切なものを奪われたときの気持ち、これで少しは思い知ったかしら。
返してあげただけ、ありがたく思ってほしいですよね。
取材・文/前川亜紀
※女性セブン2021年2月4日号