テレビ東京の『ワールドビジネスサテライト』(WBS)が、4月改編で番組開始時間を1時間繰り上げ、「夜10時スタート」となることが報じられた。コロナ禍で就寝時間が早まるなどのライフスタイルの変化もあり、夜11時スタートの『NEWS23』(TBS)は苦戦しているとされる。
しかし、同じ夜11時スタートの日本テレビの『news zero』からは悲観的な声は上がってこない。直近の視聴率も9.1%で、11時台では他を引き離している。
「他局の番組がシニア向けの番組作りをしているなか、『zero』はいち早く若い視聴者向けに舵を切った。ターゲットは13~49歳の『コア層』と呼ばれる男女です。『嵐』の櫻井翔(39)が月曜MCというだけでなく、番組内で『パートナー』と呼ばれているコメンテーターも落合陽一さん(33)、辻愛沙子さん(25)という10代、20代に支持されている識者を起用した。その差別化が功を奏した」(日本テレビ社員)
独自路線を牽引するのが、メインMCの有働由美子アナ(51)だ。
「若者にシフトしているがゆえに、共演者のほとんどが有働さんより一回り以上年下です。それでも彼女の気さくさと趣味の広さで、年齢差を感じさせない。それが視聴者に受け入れられている」(『zero』のスタッフ)
有働アナ自身も“若返り”を図ったと評判だ。
「1月20日頃から、傍目にもわかるくらいにメイクやファッションが変わった。アイシャドーが濃くなり、ファッションもそれまでのパステルカラーから原色にガラリと変わった。番組の方針と同じで“より若々しく”という決意の表われかもしれません」(同前)