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田中将大の復帰の楽天 「マー君塾」「岸派」の2派閥で充実投手陣

楽天投手陣の厚みが増す(左から松井裕樹選手、田中将大選手、則本昂大選手。時事通信フォト)

楽天投手陣の厚みが増す(左から松井裕樹、田中将大、則本昂大。時事通信フォト)

 ヤンキースをFAとなった田中将大(32)の楽天復帰が決定した。石井一久監督が用意した背番号は、田中が慣れ親しんだ「18」である。楽天復帰を誰より心待ちにしているのが「マー君塾」の塾生たちだ。

 田中は2014年にヤンキースに移籍してからも、毎年1月に宮城の楽天球団施設で自主トレを行なっている。「マー君塾」とは、そこに練習パートナーとして集まる楽天の若手たちのことだ。

「筆頭メンバーは、今年先発から2年ぶりに守護神に復帰する予定の松井裕樹(25)。7年連続、皆勤賞で参加していて、その心酔ぶりはハンパじゃない。過去には田中の決め球スプリットの教えを乞い、今年は“高めをもっと使え”という田中の教えを熱心に聞いていたといいます」(楽天担当記者)

 他にも則本昂大(30)、辛島航(30)らが『マー君塾』の常連組。

「則本は今年は参加していないが、“田中さんの教えを後輩に広めたい”と代わりに20代の若手を集めて自主キャンプを張った。田中との師弟関係は今も揺るがないようです。田中の楽天復帰が決まったいま“田中派”が楽天の最大派閥になるのは間違いない」(同前)

「マー君塾」の対抗勢力になりそうなのが、田中よりも年上のベテラン・岸孝之(36)、涌井秀章(34)らの“岸派”だ。

「岸、涌井は石井監督がチームメイトだった縁で獲得した“元西武組”。監督の信頼は厚い。ここに涌井の横浜高校の後輩の藤平尚真(22)も合流した。

 マー君メジャー行きの後は“直系”の則本がエースとして楽天投手陣を長く支えてきたが、昨季はケガに見舞われた則本に代わって、11勝で最多勝を獲得した涌井、7勝0敗と抜群の安定感を誇った岸が柱となった。この2派閥で激しい先発ローテ争いが展開されるでしょう」(スポーツ紙記者)

 ズラリ並んだ名前だけでも、楽天投手陣の充実ぶりがうかがえる。ここに田中が加わったいま打倒ソフトバンクの最右翼に躍り出たのは間違いないだろう。

※週刊ポスト2021年2月12日号

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