芸能

矢島舞美、スマホシリーズ最新小説読んで考えたパパ活問題と自粛生活

矢島舞美

矢島舞美が自粛生活や今年の抱負などについて語った

 映画化もされ、北川景子(34才)や田中圭(36才)、千葉雄大(31才)ら人気俳優たちの好演ぶりが話題になった小説『スマホを落としただけなのに』。その作者・志駕晃さんが2020年12月、コロナ禍で上梓した『彼女のスマホがつながらない』は、女性週刊誌の編集部を舞台として“パパ活”を題材に2020年に起こったニュースをふんだんに盛り込んだリアルタイム・ミステリーだ。

 今作を「ドキドキしながら読みました!」と語ったのは、かねてから“スマホシリーズのファン”を公言し、読書が趣味だと語る女優の矢島舞美(28才)だ。

「小説のテーマのひとつになっている、“パパ活”という行為自体は、以前からなんとなく知っていました。だけど、それをやってしまう子の気持ちまでは考えたことがなかったので、印象が変わりました。たとえば、主人公の咲希は実家が裕福ではなく、せっかく大学に入ったのに思い描いていた夢を叶えることができない。それどころか学費や生活費にも困るような日々を送っている。だから簡単にお金を稼げるパパ活に手を染める…というキャラクターなんですが、親が貧しいせいで子供の夢をダメにしてしまうって、難しい問題だなと思いました」

 矢島のデビューは2007年。ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「℃-ute」のメンバーとして幼少期から芸能界に身を置いてきた彼女には、そのような少女たちに共感できるところがあるという。

「事務所のオーディションを受けたのはもちろん“アイドルになりたい!”という気持ちが一番だったものの、子供ながらに少なからず“家族にラクさせてあげたい”という感情もあった気がします。いま思えば我が家の教育方針だったのかもしれませんが、昔から“節約しなさい”という言葉をよく聞いていたので、“もしかして、うちは裕福ではないのかな?”と思っていて。親の姿を見て、私のように“自分で稼がなきゃ”と思う子供って、もしかしたらたくさんいるのかもしれませんね」

 長くアイドルとして第一線で活躍してきた彼女だからこそ感じる“お仕事小説”としての面白さもあった。

「週刊誌の編集部の様子が詳しく描かれているのも面白かったです。タレ込みって本当にあるんだなあ、と思ったり。そんな中で働く主人公の友映が“私は週刊誌記者の仕事は向いてない”と言うシーンがあるんですが、“向いてない”と思っていた素質こそが、最後に事件を解決する鍵になっていて、そこにグッときました。“向いてないかもしれないけど、とにかく頑張る”って、どんな職業にも通じる気持ちですよね。私も小さい頃からアイドル活動をしていましたが、日々“向いてないなぁ”と思うことばっかりで(笑い)。

 歌もダンスも未経験のまま事務所に入ったから、そういうレッスンを受けてきた年下の子たちと比べて全然できなかったし。グループを組んでからはリーダーを任せてもらったんですが、家では末っ子なこともあって、頼れるリーダーには全然なれなかった。だけどメンバーがサポートしてくれたから、やって来ることができた。そんな風に、自分の仕事と重ね合わせて読むことができるのも魅力のひとつだと思います」

 今作は2020年のリアルな芸能ニュースがたくさん登場するのも特徴だ。

関連記事

トピックス

同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン
電動キックボードの違反を取り締まる警察官(時事通信フォト)
《電動キックボード普及でルール違反が横行》都内の路線バス運転手が”加害者となる恐怖”を告白「渋滞をすり抜け、”バスに当て逃げ”なんて日常的に起きている」
NEWSポストセブン
入場するとすぐに大屋根リングが(時事通信フォト)
興味がない自分が「万博に行ってきた!」という話にどう反応するか
NEWSポストセブン
過去の大谷翔平のバッティングデータを分析(時事通信フォト)
《ホームランは出ているけど…》大谷翔平のバッティングデータから浮かび上がる不安要素 「打球速度の減速」は“長尺バット”の影響か
週刊ポスト
16日の早朝に処分保留で釈放された広末涼子
《逮捕に感謝の声も出る》広末涼子は看護師に“蹴り”などの暴力 いま医療現場で増えている「ペイハラ」の深刻実態「酒飲んで大暴れ」「治療費踏み倒し」も
NEWSポストセブン
初めて沖縄を訪問される愛子さま(2025年3月、神奈川・横浜市。撮影/JMPA)
【愛子さま、6月に初めての沖縄訪問】両陛下と宿泊を伴う公務での地方訪問は初 上皇ご夫妻が大事にされた“沖縄へ寄り添う姿勢”を令和に継承 
女性セブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン
松永拓也さん、真菜さん、莉子ちゃん。家族3人が笑顔で過ごしていた日々は戻らない。
【七回忌インタビュー】池袋暴走事故遺族・松永拓也さん。「3人で住んでいた部屋を改装し一歩ずつ」事故から6年経った現在地
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で天皇皇后両陛下を出迎えた女優の藤原紀香(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
《天皇皇后両陛下を出迎え》藤原紀香、万博での白ワイドパンツ&着物スタイルで見せた「梨園の妻」としての凜とした姿 
NEWSポストセブン
“極度の肥満”であるマイケル・タンジ死刑囚のが執行された(米フロリダ州矯正局HPより)
《肥満を理由に死刑執行停止を要求》「骨付き豚肉、ベーコン、アイス…」ついに執行されたマイケル・タンジ死刑囚の“最期の晩餐”と“今際のことば”【米国で進む執行】
NEWSポストセブン
何が彼女を変えてしまったのか(Getty Images)
【広末涼子の歯車を狂わせた“芸能界の欲”】心身ともに疲弊した早大進学騒動、本来の自分ではなかった優等生イメージ、26年連れ添った事務所との別れ…広末ひとりの問題だったのか
週刊ポスト
2023年1月に放送スタートした「ぽかぽか」(オフィシャルサイトより)
フジテレビ『ぽかぽか』人気アイドルの大阪万博ライブが「開催中止」 番組で毎日特集していたのに…“まさか”の事態に現場はショック
NEWSポストセブン