2020年末、惜しまれつつ活動休止した嵐。彼らに向けて一部のファンが贈ったプレゼントにいま、不可解な“謎”が浮上している。
その謎の元となったのが、嵐ファン有志5人によって起案された《「ありがとう嵐。またね!」プロジェクト》。朝日新聞社が運営するクラウドファンディングサービス「A-port」で、嵐への感謝を伝える新聞広告を掲載するための資金調達プロジェクトが発足。その結果、1月27日付の朝日新聞全国版に全面広告が掲載されたのだ。
そもそもクラウドファンディングとは、群衆を意味する「Crowd」と資金調達を意味する「Funding」を組み合わせた造語で、インターネットを介して不特定多数の人々から少しずつ資金を集めるサービスを指す。
今回のクラウドファンディングは目標金額「1000万円」で、支援金額は1000円と3000円のプランがあり、額によってリターン(お返し)が決まっている。1000円のプランだと今回の企画起案者である有志ファンからのお礼のメッセージがくるだけだが、3000円支援した場合には、新聞広告に自身の名前を載せることができる。実際に掲載された新聞にも名前がダダーっと掲載されている。
プロジェクトに賛同して、3000円の支援をした40代女性が興奮気味に語る。
「素敵な企画だなと思いましたし、嵐に私の思いが届いてほしいと思いました。嵐にはどんな時もパワーをもらっていたので、感謝の気持ちを表すいい機会かなと思って支援しました。だから新聞広告を見たときは感動しました!」
だが、こういった前向きな声より大きくなっているのが、疑問の声だ。
「SMAPが解散した2016年、同様のプロジェクトを立ち上げた有志の方々が居ましたが、最後まで全員が名前出しで仕切りをしていました。その際は、最終的に1万3000人から寄付が集まり、8ページにわたる全面広告を大展開。しかも解散するタイミングと合わせた年末の掲載だったので感動もひとしおだったんです。ただ、今回の嵐のプロジェクトを立ち上げた有志のファンの方は、突然名前を消したり、広告掲載のタイミングも『嵐の活動休止が公表された日』という私たちにとっては複雑な日にしたり、信頼できる人なのか不安になってしまいました…」(30代女性ファン)