ジャニーズ事務所が、ファンへ異例の呼びかけだ。公式サイトの中で「弊社所属グループ・タレントの応援について」というタイトルで、ファンへの注意喚起を行っている。
ジャニーズ所属のグループやタレント名を使ったクラウドファンディングに対して、〈たとえ善意による応援や意見表明等であっても、出資等の金銭を伴うものである場合にはトラブルに発展する可能性を否定することができず、具体的な事案が発生することを危惧しております〉とした上で、〈弊社が関与しないクラウドファンディングの企画やプロジェクトにつきましては、その内容を慎重にご確認いただきますよう、お願い申し上げます〉と表明。
背景には、2020年末、ジャニーズの5人組グループ・嵐の活動休止にあたり、嵐ファンによる《「ありがとう嵐。またね!」プロジェクト》が立ち上がり、朝日新聞社が運営するクラウドファンディングサービス「A-port」で、資金を募集したことがあるとみられる。1月27日には同日付の朝日新聞全国版に全面広告が掲載された。
同クラファンの支援プランには1000円と3000円のものがあり、3000円支援した人は実際に掲載された新聞にも名前が載ることとなった。しかし、その際、プロジェクトを立ち上げた有志のファンの名前が突然消えるなどの不自然な動きがあり、支援者から疑問の声が上がっていた。
事務所が発表した全文は、以下の通り。
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〈弊社所属グループ・タレントの応援について〉2021.2.5
日頃より、弊社所属グループ及びタレントを応援していただき、誠にありがとうございます。
新型コロナウイルスの影響により、主にコンサートにつきましては、長期間公演を中止させていただいておりますが、その中におきましてもJohnny’s net オンラインによる公演の配信をはじめ、日々、タレントの活動にご声援いただいておりますことに、心より御礼申し上げます。
今回は、弊社所属グループ及びタレントを応援していただく際にご留意いただきたいことにつきまして、皆様にお願いがございます。
弊社所属グループ及びタレントの応援につきましては、長年、ジャニーズファミリークラブを中心に運営しており、ご入会いただいた会員の皆様には、コンサートや会員特典などをお楽しみいただいております。また、ファンクラブを通じた応援に加えて、ご家族・ご友人とともにグループやタレントにご声援いただくなど、一定のルールを守りながら、皆様、思い思いにその応援をお楽しみいただいていることと存じます。