現在、東京都葛飾区でダンススタジオを運営するボビー吉野さん(62才)は、少年隊の『仮面舞踏会』、光GENJIの『STAR LIGHT』など数々の名曲を手がけた伝説の振付師。ジャニー喜多川さん(享年87)から「令和もよろしく」と電話を受けるほど信頼が厚く、ジャニーズの礎を築いた1人とも評価されている。
ジャニーズ事務所の歴代メンバーのダンスについて、「トータルの見せ方や存在感はトシ(田原俊彦)」「どんな曲もうまく見せるのは錦織(一清)」「センスがあって、見せ方がうまいのは木村拓哉」と語る吉野さんだが、意外な評価だったのはTOKIOだ。彼らはバンドだが──。
「実はTOKIOはみんな踊れるんですよ。レッスンも長くやっていたし、少年隊のバックダンサーをやっていたぐらいなんで、むしろうまい。松岡(昌宏・44才)は態度がデカかったけどダンスはうまかったよ。TOKIOはSMAPより踊れたね。
長瀬(智也・42才)は、小学生の頃から見てたな。幼かったから、光GENJIのバックについたけど、『先生!おしっこ行っていいですか?』ってよく言ってたよ(笑い)」(ボビーさん)
長きにわたりジャニーズJr.を指導してきたボビーさんが、ジャニーさんに“教え子”を紹介したのは、たった1人だけだったという。それがKing & Princeの平野紫耀(24才)だ。平野はボビーさんの孫弟子にあたる。
「ジャニーさんは自分で見つけて磨いて輝かせるのが好きな人。これまで私から紹介したことは一度もなかったけど、紫耀だけは別格。最初に会ったのが中学生で、すでに華があった。彼は努力ができる才能も持っていたから、『ジャニーさんに会わせたい』と思ったんだ」(ボビーさん)
その後の平野の活躍は周知の通り。多くのアイドルを育てた目は確かだった。
※女性セブン2021年2月18・25日号