例年なら、球春として多くの報道陣とファンを受け入れるプロ野球の春キャンプだが、2021年は史上初の無観客開催となった。訪れる報道陣の人数も絞られ、口うるさいOBやメディアの直接取材もなく穏やかに過ぎていく……というわけにはいかないようだ。
横浜DeNAベイスターズは、生え抜きで絶大な人気を誇る三浦大輔監督(47)が就任し、空いた二軍監督には仁志敏久氏(49)が就任した。横浜時代にチームメートとして2007年から3年間プレーしたが、野球に対しての考え方は「全く違う」と在京スポーツ紙デスクは話す。
「三浦監督は気配りの人。コミュニケーションを大事にする人ですが、野球理論においては仁志監督が一枚も二枚も上です。現役時代は大型補強を繰り返し競争が激しかった巨人のレギュラーとして活躍し、引退後は侍ジャパンコーチ、U-12日本代表監督を歴任するなど球界屈指の理論派。巨人時代には原辰徳監督との対立が報じられるなど、自分を曲げない信念の強さがある。仁志監督が推薦してきた選手を三浦監督が使えるかどうかがカギでしょう」
ルーキー監督であるハマの番長にはファンの期待も大きい。人気に応えられるシーズンを迎えられるか。
※週刊ポスト2021年2月19日号