国内

銀行、保険、ホテル、海運… 渋沢栄一が設立に携わった企業

(写真/時事通信社)

世界遺産にも登録された旧富岡製糸場(写真/時事通信社)

 2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』(2月14日スタート)は、経済大国・日本を作った渋沢栄一が主人公。「日本資本主義の父」と呼ばれた渋沢が設立にかかわった企業は500にも上る。明治時代に入り、近代化を目指す日本は次々と新しい産業や企業が誕生。渋沢はその多くを導き、誕生させた。渋沢が設立に関わった企業の中から、いくつかを紹介する。

●富国強兵の要に
 1870年、官営富岡製糸場の設置主任となった渋沢は富国強兵の一策として建設計画を推進。当時日本最大の輸出品であった生糸生産のための工場は、2014年に世界遺産に登録された。

●日本初の銀行を設立

(写真/共同通信社)

一番最初の銀行は現在のみずほ銀行(写真/共同通信社)

 近代国家として銀行制度が必要と考えた渋沢が1873年に「第一国立銀行」を設立。後の第一勧業銀行、現在のみずほ銀行だ。

●日本の“迎賓館”誕生

(写真/時事通信社)

130年以上の歴史がある帝国ホテル(写真/時事通信社)

「ホテルは一国の経済にも関係する重要な事柄。外来の御客を接伴して満足を与ふるやうにしなければならぬ」と帝国ホテルの発起人に名を連ねた。

●海運・貿易を支える保険事業

(写真/時事通信社)

現在の東京海上日動火災保険株式会社は日本で最初の保険会社(写真/時事通信社)

 外国との交流が始まり、業績を伸ばしていた海運業や貿易業を支えるため、日本で初めての保険会社「東京海上保険会社(現・東京海上日動火災保険株式会社)」を設立。

●近代企業の夜明けを告げる汽船

(写真/AFLO)

船には「NIPPON YUSEN KAISHA」の頭文字を取って「NYK LINE」と記された(写真/AFLO)

 鎖国を放棄し、アメリカやイギリスと通商を開始した日本にとって欠かせなかったのが海運会社。渋沢は、日本郵船の前身となる共同運輸会社を立ち上げた。

※女性セブン2021年2月18・25日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、入学式で隣にいた新入生は筑附の同級生 少なくとも2人のクラスメートが筑波大学に進学、信頼できるご学友とともに充実した大学生活へ
女性セブン
漫画家・柳井嵩の母親・登美子役を演じる松嶋菜々子/(C)NHK 連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合) 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
松嶋菜々子、朝ドラ『あんぱん』の母親役に高いモチベーション 脚本は出世作『やまとなでしこ』の中園ミホ氏“闇を感じさせる役”は真骨頂
週刊ポスト
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で発言した内容が炎上している元フジテレビアナウンサーでジャーナリストの長野智子氏(事務所HPより)
《「嫌だったら行かない」で炎上》元フジテレビ長野智子氏、一部からは擁護の声も バラエティアナとして活躍後は報道キャスターに転身「女・久米宏」「現場主義で熱心な取材ぶり」との評価
NEWSポストセブン
人気のお花見スポット・代々木公園で花見客を困らせる出来事が…(左/時事通信フォト)
《代々木公園花見“トイレ男女比問題”》「男性だけずるい」「40分近くも待たされました…」と女性客から怒りの声 運営事務所は「男性は立小便をされてしまう等の課題」
NEWSポストセブン
元SMAPの中居正広氏(52)に続いて、「とんねるず」石橋貴明(63)もテレビから消えてしまうのか──
《石橋貴明に“下半身露出”報道》中居正広トラブルに顔を隠して「いやあ…ダメダメ…」フジ第三者委が「重大な類似事案」と位置付けた理由
NEWSポストセブン
小笠原諸島の硫黄島をご訪問された天皇皇后両陛下(2025年4月。写真/JMPA)
《31年前との“リンク”》皇后雅子さまが硫黄島をご訪問 お召しの「ネイビー×白」のバイカラーセットアップは美智子さまとよく似た装い 
NEWSポストセブン
異例のツーショット写真が話題の大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平、“異例のツーショット写真”が話題 投稿したのは山火事で自宅が全焼したサッカー界注目の14才少女、女性アスリートとして真美子夫人と重なる姿
女性セブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《中居氏とも密接関係》「“下半身露出”は石橋貴明」報道でフジ以外にも広がる波紋 正月のテレ朝『スポーツ王』放送は早くもピンチか
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
〈不倫騒動後の復帰主演映画の撮影中だった〉広末涼子が事故直前に撮影現場で浴びせていた「罵声」 関係者が証言
NEWSポストセブン
現役時代とは大違いの状況に(左から元鶴竜、元白鵬/時事通信フォト)
元鶴竜、“先達の親方衆の扱いが丁寧”と協会内の評価が急上昇、一方の元白鵬は部屋閉鎖…モンゴル出身横綱、引退後の逆転劇
週刊ポスト