デッドヒートの末に2位を死守した宇都宮は、結果を冷静に受け止めつつ、ギョーザ業界にも影を落とすコロナとの戦いこそ大事だと指摘した。協同組合宇都宮餃子会の鈴木章弘・事務局長の話。
「私たちは全国順位は気にしていません。気にしているのはコロナをどうやって乗り越えるかだけです。栃木県の緊急事態宣言は解除されましたが、宇都宮市内は独自で宣言を継続していて、餃子店の業績落ち込みも相当あります。生きるか死ぬかという深刻な問題にしっかり向き合っていかないと、という思いです。
もちろん、宮崎が浮上してきたこと自体はすばらしいし、ギョーザが話題になってくれるのはうれしいです。今はこんな状況で移動が難しいですが、コロナが落ち着いてギョーザの街が盛り上がる日が来たら、私も宮崎を含め全国の元気な餃子屋さんに行ってみたい。そのためにも、とにかく乗り越えましょう! と伝えたいですね」
全国区の戦いに発展したからこそ、コロナの影が色濃く見える。一日も早く、ギョーザ巡りの旅に行ける日が来てもらいたいものだ。『週刊ポスト』(2月15日発売号)では、躍進した宮崎ギョーザについて詳しく紹介している。