2月14日スタートのNHK大河ドラマ『青天を衝け』は、「日本資本主義の父」と呼ばれた渋沢栄一の物語。その渋沢を演じるのは、大河初出演にして初主演の吉沢亮(27才)。吉沢が意気込みを語る。
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ひとりの人物についてこれだけ時間をかけて描く大河ドラマに身を投じられることは役者冥利に尽きます。
時間もセットも想像を絶するような壮大なスケールの中でぼくが演じる渋沢栄一という人物は、「生き抜いた人」です。幕末の時代に、“命を絶ってでも世を変えることが勇ましい”という雰囲気の中で、彼は冷静に“命を絶っても仕方がない”、“生き抜いてこそ世に貢献できる”と泥臭く生きた人です。その生命力こそが彼の魅力で、これまでの幕末のヒーローとは少し違うところだと思っています。
渋沢栄一というイチ農民の人生と、思惑がうごめく幕府の動き、その両面から時代を見つめることができるこれまでにない大河をぜひ楽しんでほしいです。
※女性セブン2021年2月18・25日号