健康な爪を育てるためには、日々のちょっとしたケアの積み重ねが大切。爪まわりのお手入れ方法や保湿、乾燥予防をマスターして習慣化すれば、指先に自信が持てるはずだ。日本爪肌美容検定協会代表理事で2万人超にカウンセリングを行い、爪や肌の美容法を指導している川上愛子さんが爪のケアの仕方を伝授する。
甘皮は処理しない!除去するのは爪の角質
爪のケアでよく耳にする甘皮処理という言葉。じつは大きな誤解を招いている。
「ネイルサロンなどで行われる甘皮のお手入れは、甘皮の先から伸びる爪の角質“ルースキューティクル”の除去です。甘皮をぐいぐい押したり、取ろうとするなんてもってのほか。爪をつくる組織も一緒に傷つけてしまいます」
と川上さん。正しいお手入れは、甘皮に触れないのが正解のようだ。
また、新型コロナウイルス流行により、手洗いや手指消毒の回数が増えた昨今、爪の保湿は欠かせない。
「手洗いや手指のアルコール消毒は爪にダメージを与えます。保湿をしないとささくれなどの原因にも。こまめな保湿で健康な爪を守りましょう」(川上さん)
爪のこまめな保湿を習慣化
髪にトリートメントを施すように爪にも保湿が必要。手洗いの後はキューティクルオイルやハンドクリームでその都度保湿を。肌に美容液を塗るついでに、爪や手につけてもよし。
どこでもできる爪のマッサージ
爪の血行を促すなら、爪の生え際と両側を軽く押す「3点プッシュ」が効果的。強く押したり、やりすぎには注意して衰えやすい指先の毛細血管を刺激する。血色がよく若々しい爪になる。
マニキュアで乾燥を回避
マニキュアを塗布すると、爪の表面から蒸発する水分を抑え、爪を乾燥から守る。また、紫外線や手指消毒のダメージからも保護できる。
取材・文/スペースリーブ(湯山幸奈) イラスト/細川夏子
※女性セブン2021年2月18日・25日号