2月9日、自民党本部で会見した二階俊博幹事長の姿に、SNSが反応した。〈これ、自費で作ったのかな?〉〈いつのまにこんなもの作ってたんだ〉──二階氏の着用していたマスクに、自民党のシンボルマークが描かれていたからだ。これはどんな目的で作られたのか。党本部に聞いた。
「党が制作している『自民党グッズ』のひとつです。最近は国会中継を見た一般の方からも問い合わせも多い。数量限定ですが、自民党サービスセンター(永田町)で販売しています。製造費用など細かい点については答えられません」
値段はひとつ700円(税込)。洗って繰り返し使える布マスクで、商品の袋には「薄型」「無縫製」「立体形状」といったアピール点も列挙されている。
購入者によれば、「付け心地はなかなか良かった」という。
血税260億円を投じた「アベノマスク」が作られてからまだ1年余。政権与党がわざわざ“別のマスク”を作る必要があるのだろうか。
森喜朗氏の女性蔑視発言を受けて東京五輪ボランティアの辞退者が続出したことについて、「瞬間的なもの」と述べて批判を浴びた二階氏。飛沫はさておき失言を食い止める効果はなさそうだ。
※週刊ポスト2021年2月26日・3月5日号