「必要なのは金を払って、払って、払うことだ。お金を払わないとプレーできない、世界で唯一のスポーツなんだから、クレイジーだと思うよ」
1月下旬、イタリア紙の取材にこう答えたのは、女優・後藤久美子(46才)の夫で、元F1ドライバーのジャン・アレジ(56才)だ。彼の「クレイジー発言」が、現在スイス・ジュネーブの大豪邸で生活する夫妻に思わぬ波紋を投げかけている。
国民的美少女として大ブレークしたゴクミは、20才のときにアレジと出会った。当時、離婚調停中だったアレジとの事実婚を選んだ彼女は、1996年に渡仏。アレジはF1引退後も実業家として成功し、資産400億円ともいわれた。
長女エレナ(24才)、長男ジュリアーノ(21才)、次男ジョン(13才)と3人の子供に恵まれ、まさに絵に描いたような幸せな生活。2017年には長女がモデルデビューを果たし、日本でも芸能活動をスタート。「美しすぎる母娘」が話題となった。その後、世界が注目したのは超イケメンの長男だ。
「アレジの跡を継いでレーサーを目指し、彼が所属したF1界の超名門・フェラーリの育成ドライバーとして将来を嘱望されました。アレジは“鬼コーチ”として、全力でジュリアーノに技術をたたきこんでいましたね」(ゴクミの知人)
だが近年は期待通りの成績を残せず、夫妻は「金策」に奔走していた。
「レーサーがいい車に乗り続けるためには、多額の持参金を積むのがモータースポーツ界の常識です。アレジとクミコは息子のために資産を取り崩し、最近では所有していた最高級車のフェラーリF40も売却したほどです。でも、ふたりの資金捻出もむなしく、成績不振のジュリアーノは、1月でフェラーリを“クビ”になってしまったんです」(前出・ゴクミの知人)
この状況に「クレイジー」と言い放ったのが冒頭のアレジの発言だ。
「現地では『アレジとクミコは息子に金を使いすぎて金欠状態ではないか……』と囁かれました。ジュリアーノが日本でスポンサーを見つけ、活動の拠点を日本に移すことになると、今度は一家離散、夫婦別居説が騒がれたのです。ゴクミ一家は親密さが伝えられる一方、個人主義の確立したフランス流だけに、何度か夫婦の危機が噂されましたからね。
かつて『家族を置いて日本で仕事をすることはない』と話していたゴクミも、近年は映画出演などで度々日本にひとりで帰国していますから」(在仏ジャーナリスト)